私の電車の車中で過ごす時間はきっかり1時間、往復で2時間ある。これに家から駅まで歩いて5分、駅から会社まで歩いて10分、電車の連絡で5から10分ぐらい伸びることもある。ま、つまり遠距離通勤者なのだ。
小さい時から常に「遠いところの人」だったような。小学校だって一番遠い住宅地で歩いて片道40分だったし、中学高校は電車に乗ってバスに乗って1時間だった。大学は下宿すりゃいいのに片道2時間弱、こんなのでまともに勉強できるわけがないよなあ。今考えると後悔。で、就職したら実家から1時間強、つまり人生のどのステージでも移動に割く時間が変わらないってことか。
だいたいの人は「よく通うよね」と半分感心、半分呆れ顔。しかし私は苦にならないんだよね。考えたら時間の使い方に年季がはいってるんだもんな。子育てで体力が消耗している今ですら、常に席をキープできるので言わば「移動図書館」なのだ。
復帰してから思い切り活字に触れる時間が多くなった。朝は新聞にざっと目を通し、そのあとメイルしたりDMを見たり(家で見る暇もこころの余裕も無し!)カタログを見たり。帰りは雑誌一冊だいたい舐めるように読める。この間あっという間に時間は過ぎちゃう。まだ本を読もうという余裕は捻出できないけど。帰りにぐりを抱っこしつつずっしり重い洗濯物入りのかばんを持つと考えるとハードカバーを持つ気になれないってのはあるな。もちろん家に居る時より格段に多い。
1日2時間の読書時間、1カ月で60時間、1年で720時間。って1か月分か・・・。けっこう目標をたてて使えば何かに結び付けられそうな気がするぞ。