昨日は東の空にかなり大きな見事な積乱雲が発生していた。夕日があたり雲自体の光の影が明暗の光の道筋を作ってかなり美しい。保育園へのお迎えの途中、そのあまりの造形の見事さに携帯のカメラを向けてみたんだけどさすがにダメだった。遠景の迫力が一番苦手みたいたな。

今の季節はちょうどお迎えに行くときは宵めいていて、帰り際は闇が少し勝っている暗さぐらい。帰り車を運転して東方向の視界が開けた高台の道路をしばらく走るのだけど、その雲の内部で雷が断続的に光っていてまるでオブジェの照明のように美しかった。ぐらは「きれい！ラピュタの竜の巣みたい〜」とずっと窓にへばりついて見ている。家に帰ってからも「竜の巣またいの！おとうさんにも見せるの」と名残惜しげだったので、忙しい家事を中断してぐりとぐらを抱っこしてベランダに出てみた。

「竜の巣」はだいぶん吹きわたる風に形が変わり、雷も弱々しい閃きが一瞬見えただけだったけど、すぐ横に雲が笠にかかり幻想的にぼんやり柔らかな満月に近い月とごく至近距離でも光を失わないピンクの火星が。ああ綺麗だなあ。「お星さまきれいねえ」「そうだね〜」二人を抱っこしてしばし日常を忘れた時間を過ごしたのでした。たった３分ぐらいなんだけどね、でも必要な時間だよなあ。

見事に月に笠がかかっていたから夜中気持ちいいぐらいのどしゃぶりと雷鳴が聞こえた。今朝の新聞では月と火星の見かけの超接近の記事が載っていた。で緯度が北に行けば行くほどより接近して月に火星が隠れちゃうらしい。ふーん。