今年の桜は、ちょうど新年度の保育園の入園式にあわせて満開になった。関西は今年は気温の巡り合わせか関東より遅いようで、ついでに私の住んでいるところは更にもう一週間ほど遅れる。暦に合わせたように咲くのも珍しいな。
保育園ではぐりぐらそれぞれ進級である。大量の用具類、着替え、文房具、お布団などを夫婦連携で運び込み、親はどこに何を置いたらいいのか分からず右往左往。

制服を神妙に朝早く着ていたぐらは、次々と到着する友達たちも同じ制服を着ているのを見て大はしゃぎしていた。友達とのつながりができてくると進級は嬉しいものらしい。

ぐりは到ってマイペースで新しいクラスのおもちゃを両手いっぱいかかえて逃げ回り、兄の二階の部屋まで物珍しげについてきて用品入れの籠にはまりこんで身動きとれなくなったり。でもバイバイするときの目がやはり寂しそうだった。雰囲気に敏感なぐりのクラスメートはやはり泣いて嫌がっていて、おもわず２年前のぐらを思い出す。

日本全国の保育園で、新しい心持ちで朝の別れが繰り広げられているんだろうなあと思いを馳せつつ朝の春の光のなかを駅に向かう。