大阪の街を電車に乗るには近すぎる、でも歩くには遠いと感じる距離を移動しなければならない時がある。たまたま今日「自転車便利ですよ〜」と力説する仕事先の人がトライアルということで貸してくれたので乗ってみた。今まで仕事に自転車を使うなんて考えたこともなかった私、なんとなく格好悪そうと先入観マックスのまま今に至るという感じでした。
でも実際は気持ちいいもんだった。オフィス街は残暑の頃は空気も動かず照り返しも激しく半端ではない暑さなんだけど自転車に乗っていると風を切るためそれからは解放される。であのごちゃごちゃとした街をスピードを伴ってすり抜けるのは爽快!
そして気づいたのは歩いている時はこれ程と思わなかった自転車の多さ。けっこうマウンテンバイクで颯爽と走る「こじゃれライダー」も多い。今までだって同じ風景を見ているはずなのに不思議なぐらい視点によって目につくものが違う。同じ立場になって初めて見えてくるものがあるという普遍的セオリーをシンプルに体感したなあ。同じ速さであれば相対的に静止して見えるから目がいくんだね。ちょっとこじつけだけど妊娠すれば妊婦、子供を持てば子供に目が行くのだってそういう人間の心の働きの延長線上に乗っかっているんだろうな。