前からぐりの台所好きはここでも書いてきたけど、最近特に彼女の台所への愛を感じます(笑)。「さあーて、スパゲティ作るからね〜」とカフェエプロンを着けて大きな鍋に大量のお湯を沸かして塩を入れて、ふと見るとぐりがこんな格好ですでにスタンバってる。で踏み台を持ってきてトマト洗ったり里芋洗ったり包丁を使わせてくれとせがんだり。台所仕事ってのは私にとては動線にまったく無駄のないように一人で飛び回る仕事なので、どうも勝手が狂っちゃうわけです。でもまあ休日だし、自分はまたワイン飲みながら付き合ってやる。ぐり「ママまたワイン飲んでる〜」と羨望のまなざし、きっとこれって保育園で得意気に「ぐりちゃんのママ、お料理作るときにワインごくごく〜って飲んでるねんで〜」とか言うんだろうなあ。くわばらくわばら。でも特に何もしなくても、料理の手順みたいなものを台所の中に立って見ているだけで多分彼女の料理スキルはちょっとは積みあがっていっている気がするな〜。
私が小さい頃、母は私には料理をさせなかったし、私も敢えて踏み込むことはなかった。母がそれよりはその時間で私に勉強や、ピアノやその他の習い事をさせたかったことを無意識に汲んでいたんだろうね。母が小さい頃にやりたくてもやれなかったこととして。そして私は小さい頃やらなかった料理を、娘に投影するまではいかないまでもとにかく一緒に台所に立っている。娘もごく自然に母のやることを何でも真似したい延長上で料理に関わっている。世代がリレーされていく段階でこんなに「料理」の伝わり方が違ってくるのもなんだか不思議なものだなあ。