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  2006-10-12 ‖Thu‖   

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  「働く」ことの考察(1)

安野モヨコのアニメ化決定絶好調漫画「働きマン」@モーニング連載の3巻を読んでいて、思わず共感というか、「そのまま私!」とにんまりした箇所を書き出してみる。

週刊誌編集者の主人公松方が失恋して飲んだくれて、いっしょに飲んだファッション誌の先輩が「失恋で泣いて泣いて5万円の美容液も効かない」とこぼすコメントを思い出しつつ、「5万円ってどうよ!こっちは忙しくてメイク落とすのも精一杯!」と歯を磨きながら酔いで気持ち悪がってるシーン。

仕事が受けられないと言えないばっかりに次々落ちてくる仕事の山。要領よくうまく甘えて立ち回る他の女性同僚に、羨望と反発を感じながら「仕事」に忙殺。負ける自分を許してたまるか!という自分自身へのプライドがその状況を支えている感覚。

凄く売れているということは、これに共感する人が、同じような人がたくさんいるってことだよなあ。というより仕事、いや仕事でなくても、自分が関わる何かにプライドを持って全体力全意識を集中する高揚感をみんな欲しているってことなんだろうか。でも彼女のまわりを固める他の登場人物もそれぞれの働き方が魅力的。そこも人気の秘密なんだろう。

主人公松方は29歳。わたしもその頃は確かに正論を振りかざし、認められるためにがむしゃらに働いていた。昨日残業に疲れコーヒーを淹れに立った会社の共有ブースに同僚(♀・30歳)が突然涙をためて駆け込んできた。「llcafellさん、もーやだ!理屈の通らないことばっかり!仕事やめたい」と興奮気味の彼女にもコーヒーを淹れてあげた。

会社に在籍し続けて歳を食って、ひとつ経験則として分かってきたことがある。正論は常に仕事の論理と一致するとは限らない。その度に憤ってきて、それでも仕事に関わってきていつのまにか正論にそれほど執着しなくなってきた自分がいる。仕事で結果を出すのにルートはいくつもあるし、正論がいけないのではなくてただ一番険しくない道筋みたいなね。

そのかわり仕事に純粋に信念、というか志を持つ大切さが分かってきたというか。それさえ大切に持っていれば大丈夫、というあまり根拠はないけれど安定感が今はある。まだ大した信念はないけれど。

てな訳で今日も朝4:30起きでおでん仕込んで、現在新幹線の車中。もうすぐ名古屋。働いてきまーす!


llcll@MOBILE at 10.12

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