私の実家の二つとなりにうちの母が親しくしている家があった。うちも私と妹の姉妹だし、そちらも10年ぐらい下だけれど姉妹だった。お母さんが小さくてとても可愛らしい美人で娘二人もそんな感じ。お父さんは広告代理店勤務だったけど私が小学生の時には癌で亡くなっていた。母同士が行き来していてそれが縁で上の女の子の家庭教師もやったことがあり、ぐりやぐらが生まれて実家に帰ったときには遊びに行ったりしていた。
クリエイターだった父親の教育の方針だったのか小さい頃から絵を習っていたなあ。その頃絵を習うってのは珍しかった記憶がある。血は争えないというか、そして姉妹揃ってクリエイティブな道に進む。姉のほうは京都で芸大の非常勤講師をしながらテキスタイルの作品を作り、妹は沖縄で焼き物作家になっている。姉の女の子から展覧会の葉書をもらったので行こう行こうとクライアントへの日程を睨みながらやっと実現。
古い階段の奥にあるエレベーターで最上階5階まで上ると、小さな部屋に分かれているギャラリーがあってそこの一部屋に展示されていた。真っ白な部屋に繊細なテキスタイルの靴下やマフラーが。しばし佇んで雰囲気を楽しんだ後、本人は不在だったので記名して部屋を後にする。フィンランドに短期留学して羊毛の糸を紡いでいますなんて葉書が来ていたときもあった。なんだか羨ましい人生。
1時間ぐらいでまたてくてく戻ってきたけれど、やっぱり京都は純粋なアートだけではなくてもっと身の回りのものに独特のセンスを付加することが受け入れられる土壌だなあとしみじみ。あー京都に住みたいです。住んだら大変だとは良く言われるけどね。
リフレッシュしてクライアントでミーティング。かなり前向きで意見の活発なミーティングで前に進んだ感あり。でも2時間かかって結局直帰でした。会社行ってない〜。