お酒は結局穀物を発酵させて作るのでワインでも日本酒でもウイスキーでもあるところまでは一緒。ウイスキーは蒸留する過程が追加される。工場で発酵のウエアハウス(倉庫)、蒸留の倉庫に順次入ると何ともいえない発酵のパンを作る匂いや香ばしい匂いがしました。工場といってもお酒の場合は非常に絵になるというか、クリーンな感じです。
そのあとセミナーに参加。もともと「シングルモルトウイスキー」の定義を知らなくてワインのようにひとつの醸造所から出る樽そのままの中身のウイスキーのことかなあと思っていたけど、違うんですね。蒸留の仕方(蒸留釜の形が違うもので作る)・麦の炒り方や樽の種類(バーボン樽・シェリー樽・ミズナラ樽)の違い、それから寝かせておく年によってそれぞれ違う風味と香りの樽が数百数千とあって、それを「ブレンダー」という職人が合わせてひとつのウイスキーにする。それが「シングルモルトウイスキー」。
セミナーで経年0年、2年、4年のものとバーボン樽・シェリー樽・ミズナラ樽で12年寝かせた樽出し原酒をテイスティングさせてもらったけど全然香りも味も違う。あの茶色の色と風味はすべて樽の色と香りが移っているですねえ。知らなかった。ブレンダーはまるで調香師のように香りと色でワインを表現するような表現で原酒を定義しながら合わせていく。嗅覚と味覚を一定にするために毎日同じ時間に同じランチを食べるらしいです。目に見えないけど究極の職人技ですね。
おみやげにテイスティンググラスをもらってきました。ワインにもいいかも。楽しかったです。少なくともこれからは、バーで飲むウイスキーに敬意を表しなきゃ。