この学校のご父兄はTPOをわきまえたシックなお洒落をしている方が多くて、テーブルで一緒になったお母さんはおっとり+巻き髪+紺の高そうなニットジャージ+皮ベルトの時計+ゴールドアクセサリーという阪神間マダム出で立ち。うーんいいなあ。私もきちんとしようと思いました。
閉会してだらだらするのも嫌でさっと席を立ち、そのまま海のほうへ歩いていって阪神電車にひと駅だけ乗り兵庫近代美術館へ。念願の「ポンピドゥー・センター展」を平日に観る機会に恵まれる。私的にはターナーよりグルスキーよりこれが良かった!人は平日というのもあって少なくて、高い天井にまばらな人、そして大きな作品やインスタレーション。昔ニューヨークでMOMAに行ったときに回顧展をしていた「ロバート・ライマン」の白と「ゲルハルト・リヒター」のグレーのマチエール。そして国立国際美術館以来のアンリ・サラの不穏な花火のビデオ。それから金沢21世紀美術館の有名なスイミング・プールの作者レアンドロ・エルりッヒの窓から覗き見しているような作品。最後は猪熊源一郎美術館で小さなぐりぐらとかくれんぼして遊んで、大きなインスタの中のボールプールではしゃいだエルネスト・ネトの有機的な作品まで。最先端の近代美術ながら何か懐かしい気持ちがしたなあ。
新しい作品では目に沁みる緑と赤い服の女性、そしてスイスかどこかの山岳地域で座ってチェロを弾き、こだまと合わせて奏でるビデオ作品「ツェ・スーメイ」のエコーが印象に一番残った。もう一度時間を見つけて行くぞ!