私の日々の料理のスタイルはこの本にかなり影響されてます。向田邦子が忙しい合間に作っていたレシピの数々を集めたもの。もともとこの人のエッセイに出てくる食事風景が好きで、「おいしそうだな〜」と思っているところにこの本を見つけて購入したのは結婚前、もちろん実家で料理の「り」の字すらしない頃だったなあ。第1刷は1989年、今でも絶版になってない息の長い料理本です。
今ではけっこうな頻度でこのなかのレシピを作ってます。「気取らず、短時間で、でもまた食べたくなる」料理。お気に入りは「人参ご飯」と「切干大根と鶏肉の炊き合わせ」「アボカドの刺身」。しかし今更こんなに使うとは思わなかったというのが本音(笑)。