「赤ちゃん返り」というものってきっと、おさまってしまえばそれでジ･エンドというわけではなくスパイラルを描いておさまったと思ったらやってきて、そしてそれガ少しづつフェイドアウトしていくという風に進行するのではないかと最近思うようになってきた。ぐらはまた最近すこし揺り戻しがきている。ぐりが保育園に行くようになったというのが引き金だと思う。私がぐりにかまって上げなきゃと思っている気持ちを敏感に察知するんだろう。とはいってもぐりが疲れて７時過ぎに寝てしまった後、ぐらが寝付くまではべったりしているにもかかわらず、だ。常に抱っこをせがみ、ご飯やお茶をぐりがしてもらうように私に食べさせてもらいたがる。あまりに抱っこというので「お母さん今忙しいしぐらはお兄ちゃんだから今は駄目」と言うとリビングに走っていって突っ伏して泣き出した。かなり敏感になっているなあ。

歩行器に乗ってお兄ちゃんに近づこうとするぐりを乱暴に押し戻すことをやめないので叱る。ぐらの気持ちを慮ってはいるけれどやはり駄目なものは駄目。かなり厳しく叱ったあと、泣き出したぐらに「お布団の部屋にいって反省しなさい」と私にしてはかなり珍しく引っ張った。

「あーんあーん」と寝ながら泣くぐらの声を聞いて自分の子どもの頃叱られて悲しい気持ちを思い出した。で、当然可哀想になったけどここは飛んでいって抱っこしてあげたい自分を押さえてその泣き声が消え泣き疲れてぐらが寝てしまうまでずっと聞いていた。