今年の紅葉はちょっとイマイチ。でも今が盛り。山は緑と黄色、赤茶色のまだらになって日差しに輝いている。日光の光を浴びて見ているだけで気持ちいい。そりゃ有馬の紅葉や京都のもそれはそれは綺麗、モミジの見事な赤が入ってきて色彩の鮮やかさがこういう山とは少し違う。でも手付かずの自然はその良さがあるんですね〜。
うちはまだ子ども達が小さいってこともあってキャンプに連れて行くにもスキーに連れて行くにもけっこう躊躇してしまう。休みの日に無理してウイークデーに熱出されても困るというWMの悲しさ・・・、もう少しすれば「アウトドア」な楽しみを満喫できるとその時を指折り数えて待ちつつ今は「野遊び」で我慢我慢。でももともとが毎日外に出て近くの原っぱで日が暮れるまで遊んでいた私なので、その「野遊び」が楽しいことなのは身に染み付いている。その楽しさって読書と同じ質なんだと思う。知らなければ何が楽しいのかいまいち理解できないけど、知っている人はずぶずぶとはまり込んでいくといった感じかなあ・・・。知らなくてももちろん楽しく生きていけるけれど、知っていれば人生の豊かさが増えるという感じ。人に強制するものでもなく、ごく個人的な楽しみといったところも共通しているかな。
ぐりもぐらも枯葉をかさかさ踏んだり、柔らかい芝を踏んだりするだけで楽しそうだった。寒くって早々に退散したけどまた足繁く通いたいなあ。ちょっと育児でいっぱいいっぱいでご無沙汰の感覚だったけど久々に私の中で火が灯った。子どもの出来る少し前まで楽しんだことを車の中で思い出していた。
しし座流星群を滋賀の友達の家まで押しかけて、本当に都市の地上の光が届かないところまで車を出してもらい夜中真っ暗な中車のボンネットに寝転がって寒い中見つづけたこと、あれは本当にすごかった。次々に言葉どおり「星が降っ」っていた。蛍の出る秘密のポイントに到着し、静かな中車をパッシングさせると夥しい数の蛍が光りながら車に寄ってきたあの幻想的な風景。それは確実に私の中で何かを形作っている。