■■■ 2004-01-21 ‖Wed‖ ■■■
息詰まる展開
今電車のなかで怒涛の引き込まれかたをして読んでいるこの本、いいですね〜。硬質な、でも淡々とした筆で嫉妬渦巻く組織の中での人間関係や人間の内面を描いている。面白いです。感想は読み終わってから。
冒頭で主人公の40歳の新聞記者の、息子に対しての記述があるのですが、なんだか切なくて涙がでそうになりました。その文章に泣かされます。13Ｐから14Ｐの間なんですが、孤独に慣れた主人公が純粋に自分を信用してくれる小さな息子ができたことが嬉しくて、そして息子との接し方を誤っていくそのくだりです。以下要約。
凄いな、偉いな、良く頑張ったな。心にもない浮付いた言葉を湯水のごとく与えてそしてこっそり息子の様子を見る。顔色を覗う。そして息子が機嫌が良ければ自分は満たされ、反抗すれば逆上する。息子は瞳の暗い少年に育っていく。自分の父親の存在を幼少に失い、「父親」をどこかで乞いながら自分に問い掛ける。「父親として何を教え、何を伝えるべきだったのか」と。
こういう「父と息子」の関係って母親には分からない「哀しさ」が存在すると思わせる名文です。
■ llcafell at 01.21 ■
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‖excerpt‖ "半落ち"で一躍その名を知らしめた横山秀夫の新作、 クライマーズハイ を読み始めました。 御巣鷹山日航機墜落事故取材の体験を小説化したものですが、その経験を活かして、巧みな心理描写にどんどん引き込まれていきます。 トリッキーな部分やあっと驚くような仕掛けはま...
‖ who? ‖ ニテンイチリュウ
‖ when? ‖ 01.22*11:10 AM
‖excerpt‖ "書くまでに17年の歳月を要した"という新聞広告の文字につられて久しぶりにハードカバーの本を買った。横山秀夫の「クライマーズ・ハイ」。あっという間に読みきり、爽やかな気持ちになった。...
‖ who? ‖ のりこWebSite
‖ when? ‖ 01.22*03:26 PM
‖excerpt‖ 『クライマーズ・ハイ』読み終わりました。ネット友達のを借りました。逆に私が購入した『半落ち』を貸したわけですが。 完全に『クライマーズ・ハイ』のほうが面白かったです。断然面白かったです。畳み掛けるように、現在と17年前のシーンが交錯しながら進むこの作品、�...
‖ who? ‖ ch-1000
‖ when? ‖ 02.11*12:26 AM
こんにちは。横山秀夫さん、旬の人のようですね〜。。まだ、手をだせていませんが。。
＞硬質な、でも淡々とした筆で。。。
ときくと、興味をもたずにはいられません。また感想きかせてください〜
＞電車のなかで怒涛の引き込まれかたをして読んでいるこの本
おぉ、この気持ちはよくわかります。私もつい最近重たいミステリーをそんな感じで読んでおりまして、”育児”と、”仕事”、あとその他もろもろが忘れられる貴重な時間だと思ってます。
（内容によっては、リフレッシュとはいかない場合もあるけど）
ところで、カフェさんの通勤時間は長いのですか？私は、自宅から会社まで１時間ちょっとなんですけど、電車を１０分ずつ２ルートのりかえて、その後２０分バス（あと自転車）と、細切れの移動で、まとめて読書（あるいは睡眠）できないのが悩みの種です。特にバス内での読書はややもすると気分悪くなったりするのでそんなに集中できなくて。。ぶつぶつ。
ところで、お月さん、しばらくごぶさただったけど新月が過ぎてまた見えてきそうだね〜。。
昨夜は寒かったけど、星がきれいでした〜。
■■■ ぜっとん at 01.22*12:32 PM ■■■
そうそう、「半落ち」の原作者さんなんですね。こっちの方面の小説はちょっと疎いので
知らなかったんですよ。
本、今日の帰りの電車で読破しそうな勢いです。面白いですっ！新聞社が舞台なんだけど、御巣鷹山日航機墜落の事件をめぐる、どっぷり深いスリル溢れる人間関係の駆け引きと主人公のプライベートをめぐる人たちとの心の交流・・・ここまでぐいぐい読ませるとは・・・ですよん。
通勤1時間強なんですが、乗り換え一回、20分+40分弱電車待時間無し、必ず席に座れる×２なので絶好の読書空間なんですよ〜。
■■■ llcafell at 01.22*02:10 PM ■■■
おお。今「半落ち」読んでるよー。「クライマーズ・ハイ」は昨年の週刊文春のミステリーで１位でさ、『このミス』でも上位（今調べたら７位）だったんで読みたいなーと思いつつ、迷って「半落ち」を買ったのでした。「半落ち」も引き込まれてます。
ねえ、お互い読了したら貸し合いませんかー？送料往復しても単行本買うより安いよ〜〜〜〜。
■■■ テツル at 01.22*06:42 PM ■■■
こんばんは。トラックバック有難うございます。私もこの本は本当に「怒涛の引き込まれかた」で読みすすんで、あっという間に読み終わってしまいました。同じように感じながら読む方がいらっしゃるんだなぁと思うと嬉しいです。今は他の作家の本を読んでますが、また横山秀夫を読んでみたいと思いました。皆さんが書かれているように次は「半落ち」が順当ですかねぇ。
■■■ のりこ at 01.22*10:08 PM ■■■
半落ちは先週映画館で号泣（笑）してきました。
本も読みたいなと思いつつもハードカバーにまだ手が出ません（＾＾；
横山秀夫さんの作品はテレビドラマ化されてるものも最近多いんだけど、本はまだ読んだことないんですわ。
私も詠んでみようかなーーー
■■■ アネ at 01.22*11:06 PM ■■■
うわ、伸びてるぞ。
＞テツルさん
おー私も次は「半落ち」かな〜なんて思ってたとこです。今日で読み終わる予定なんで早速送りますね。いや〜なんか電車の中でヒューマニズムに朝っぱらから涙ぐむ回数が多くて困った困った〜。→妙なヤツ。ミステリというよりドラマという感じでしたよん。
＞のりこさん
そうそう、「怒涛」って言葉がぴったりですよね。この本の直前には「黒蝿」＠パトリシア･コーンウェルを読んでいてこれもけっこう没頭してすぐ読み終わったんだけどその上をいきました。横山さん、そのプロット、泣かせどころ、文章ともに人の心を掴むことに非常に長けた人ですね。
＞アネさん
映画もみたいんですけどね〜、アネさんのレポみてると。ようやく3年半ぶりに「ニモ」を観れたぐらいだから何時になることやら・・・。そっか、この人はもともと警察モノが多いんでしたっけ？ちょっと「クライマーズ・ハイ」をきっかけにいろいろ読んでみたいなあと思ってます。
■■■ llcafell at 01.23*10:01 AM ■■■
つながる。私の場合はかなり細切れに時間を捻出しないと読書ができないんだけど、明日には読み終わりそうです。私もすぐに送るよー。
「半落ち」上映中とあって本屋は横山秀夫さんの本が各種^^;山積みでした。
かふぇさんの購入とかぶらないようにしようっと。←今後も借りるつもりでいる。
■■■ テツル at 01.23*12:40 PM ■■■
はじめまして、blogpeppleか何かからtitleが気になって飛んできました。
自分は結構ミステリー好きで、横山秀夫さんの小説もまあまあ読んでます。
クライマーズ・ハイも当然読みました。結論から言いますと、「うん、おもしろかった！」と思いますが、自分には最初の５０ページくらいが冗長でした。
個人的には、『第三の時効』と仲間由紀恵(漢字が違うかもしれませんが)主演のドラマ化した『顔』がお勧めです。
どっちも警察モノですが、読みやすくはまること間違いないと思います。
他に『半落ち』や『陰の季節』など読みましたが、上にあげている三作品ほどは、という感じでした。(半落ちは最後の章が蛇足ぽくてそこがイマイチな点でした)
長々と駄文を書き綴り、すみませんです。
■■■ ねこうさ at 01.23*11:33 PM ■■■
>テツルさん
金曜日の段階では読み終わってたけど週末家にいなかったのでまだ手元にあります〜。月曜日にそっちへ送るよ〜。読後感は爽やかながらちょっと「できすぎ」の感もあり←あまのじゃく。でも良かったですよ。新聞社内の駆け引きが制作サイドと販売サイド（私はこっちのほうなんだけど）の確執とダブルところ多々ありです。
>ねこうささん
はじめまして。自分がそれほど詳しくないのでミステリーに詳しい人のコメント非常に嬉しいです。そうか・・・「陰の季節」は確か数回テレビドラマ化していたのを思い出しました。
じゃねこうささんのお薦めどおり3冊目は「顔」にしようかな〜。やはりこのあたりは数冊読み比べないとわかんないですね。でもとりあえず最初のとっかかりの「クライマーズ・ハイ」が面白かった偶然に感謝しなくちゃだな。
■■■ llcafell at 01.25*04:07 PM ■■■