AERA2.9号、朝買ってトップ記事に出てきた『「負け犬」の幸福論』、なんだか前にも出てきた記事の続編で反響が大きくてまた記事を組んだらしいんだけど・・・どうもなー、なんだかなー、なんだよー、という感想。まずはっきりいうとこの言葉が嫌いだ。いや厳密にいえばこの本を書いたコラムニストの酒井さんを攻撃するわけではなくて、大々的にトップ記事に持ってくる姿勢が嫌だ。
結婚せずに子供がいないってのを「負け犬」、でもこの号ではその「負け犬」に焦点をあてている。外資系企業に勤務し、高収入を得てエルメスのバーキンを買う生活・・・ってそりゃそういう人もいるだろう。がなんだかそれってあまりにも「負け犬のサンプル」としては偏りすぎていない?なんだか「姿勢の中立」を意識するあまり読者に媚びてないか?
私は結婚して子供がいて働いているんだけど、自分としてはそれはまわりと比較してどうこうという問題ではなくてそれが「自分の人生」というただそれだけ。意志でそうしてる部分もありそういう機会があったという部分もある。でも、毎日苦労してるよ〜日々悩んでるよ〜少なくとも「勝ち犬」なんて思ったこともないぞ。
前の「専業主婦VS働く主婦」論争の時も思ったことだけど二者択一的に記事としてとりあげて読者の対立を擬似的に作り上げそれをネタにひっぱるのって軽薄な気がする。いやこういう記事も別にあってもいいけどそれをトップに持ってくるのはジャーナリズムとしてどうなの?
女の人生はもっと複雑なんだよ〜。それをきっちり積み上げる骨のある記事に期待してます。
あ、「舌で楽しむNY美術館」は楽しませていただきました。