前のエントリーでかなりマイナス方向にひっかかっていた「負け犬」という言葉、やはり上っ面だけで喧喧諤諤いうのも何なんで本家本元の本を読んでみた。
面白いじゃないよ、この本。著者の酒井さんも後書きで断っているけど「負け犬」「勝ち犬」という言葉を本の中で連呼することによってどーでもいい、つまり意味のない記号みたいに感じてもらえれば・・・と書いているとおり、別に「タイプA」「タイプB」でもいいところを敢えて人から反感を買うだろう言葉のフックを使っているあたり、ブラックなさばけたユーモアを感じました。全文に風刺的な軽妙さが流れています。
で、その中に出てきたいろんな文章のなかでずばり残った文章をふたつ。
ひとつは後書きにでてきた
常に「敗北者」を作り出さなければ「勝利者」は「勝利者」足り得ないという仕組みに、実に不毛な感じを覚えたのです。
ああそうですね。「不毛」なんです。お互いの立場の弱いところを探し出して自分の立場で不満に思っているところを自分に納得させる行為が。そういうことからは自由でありたいものです。
女性は、年齢を重ねていくにつれて「恐く」なっていく生きものです。ここでは底意地の悪さや容赦の無さやあけすけさが加齢とともに身につき、周囲に恐怖心を与える・・・
おお最近自分もそうなってやしないかとひやひやしながら考えたことそのままが!いや「それがどうしたっ!」と言えばそれまでなんですけどね。それもそれで楽しいという気もするのだけど。どこかで「女性が都会で仕事だけしていて40を過ぎると妖怪になる」という文に出会い、「なにい〜!女の人に対して失礼じゃないか」とそのとき反射的に思ったけどそれに通じるひっかかりを感じる。気に食わないが無視できないと言った感じ。
いろいろ考えさせられる本でした。この人の「少子化」という本も読んでみようかな。
こんちは。F2×年目^^;のよとです。これは…元の本を読んでみてから何か考えた方がいいのかなーと思って結局読んじゃいました。はは。著者の思う壺です。トラックバックさせていただきました。どうもありがとう。
うんうん、私もちゃんと元を読んで自分なりに判断しなきゃなと思いつつ買いました。
読みました。
しかし遠隔地で同じ思考回路で同じ日に同じ本を読むとは・・・そっちのほうが
なんとなく面白く感じる私なのだ〜。
しかし女ってのーはーF2ぐらいになったらでどの道をとってもシンプルに楽しいだけの道は
ないんですなあ・・・・とぼやきたくなりますねえ。ふうう。