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  2004-02-13 ‖Fri‖   

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  誰かのために生きる

半落ち
ネット友達に貸してもらってしてようやく読めた「半落ち」の感想を。「ようやく」ってのは2度読んでいたので。はじめはプロットをざっと追って読んで、普通ならそこでおしまいなんだけどこの本はその主人公の「梶」をめぐる人々の心象をもっと読みこめば面白いかなと思ってじっくり読んでみた。筋書き自体はまあ、最後に感涙しちゃったんだけどシンプルなものだと思う。魅力はその周辺にあると見た!

エリート街道を突っ走ってきた特捜あがりの佐瀬検事、そして警察サイドのこれまたエリートの志木がいいですね。正義感を持ち仕事の能力もずばぬけていながら自分の背景や家族とうまく折り合っていけない寂しさ、その組み合わせが登場人物に深みを持たせているという感じ。そのプライベートサイドの心の闇ゆえに「空白の二日間」に何があったのかどうしても知りたいという流れがうまく書かれていたと思う。

「自分のために生きている、その当たり前のことが切なかった」・・・っていう文章が出てきてそれに凄く惹かれるのだけど、まだ私は誰かのために生きながら自分のために生きることを求めてもがいている。そういう心象になるにはまだこの登場人物の年齢になったときにはじめて心から頷けることなのかも知れない。

で今時点で「半落ち」の映画で「梶」は寺尾聡が演じていることが判っているのですが他の登場人物はは誰がやってるんだろう・・・と興味が沸いた。調べてみよっと。


llcafell at 02.13

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Comments

志木は柴田恭兵です。
(と、言い残して帰ろう・・・)


アネ at 02.13*12:29 PM

アネさんの、コメントを見て、”うぅわっ〜”と声が出た私。

私もちょうど半落ちを読み終えようとしているとしているところなのですが〜、うーん小説のイメージと違うような、、(と、いっても最近の柴田恭兵さんの様子をしらないのだけど)。

”半落ち”まだ最後まで読んでないけど、確かに、もう少し年齢を重ねてから読むと重みが違ってくるのでしょうね〜。”ミステリー”として期待するとちょっとはずれるような気がしますが、味わい深かったです。んが、”ベスト1”になるほどかな〜。。


ぜっとん at 02.13*01:21 PM

>アネさん・ぜっとんさん

調べたら佐瀬は伊原剛なんだね〜。柴田恭平といいなんだかかっちょよすぎる
感じだな〜。もっとこの二人の役は目と声に凄みのあるもう少し普通の人がいいなあ。誰だろ〜個人的には竹中直人とかに演じて欲しいぞ。柴田恭平だと
取調室にタップ踏んで入ってくるイメージが・・・(笑)

うん確かにミステリじゃないよね。映画も見てみたいです。


llcafell at 02.13*01:43 PM
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