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  2004-02-24 ‖Tue‖   

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  レベッカ・ホーン

育児ネタに立てなおした感がありますけどまたもや脱線エントリーをば。
ちなみに「ピーター・グリーナウェイ」でMyblogさんで同じネタをエントリーにしているblogがあるかな・・・と検索してみると一件だけひっかかりました。「ガールズ・レコメンド」さん、ここに「椎名林檎」のお気に入りとして紹介してある。シイナリンゴ・・・

さて、今日のマイナー脱線トピックスは「レベッカ・ホーン」モダンアートのすでに確立されたアーティストです。モダン・アート実は結構見るの好きです。「なんじゃこれ」的なもの、例えば広い空間に布が一枚落ちているとか、「いったいこれのどこがアートなの?」というものも含めて好きです。その中でも強烈に印象に残るものがあってこれがこの違和感と結びつくと・・・凄くなるんですね。

彼女のインスタレーションとの出会いは今から10年ほど前、ロンドンのテート・ギャラリーを見に行ったときにMOMAの巡回展を特別展としてやっていたのを見た時です。まだテート・モダンとして別館ができる前なんで、かなり古色蒼然とした美術館の建物の中に彼女のインスタレーションがずらりと展示してありました。友達とは別行動で地下鉄に乗りひとりでふらりと見に行ったなんだけど、その展示の前で15分ぐらい眺めていました。「コンサート・フォア・アナーキー」という題名。で、どんなものかというと・・・

建物の内部はそれこそ大理石に囲まれた重厚な昔の高い天井、そこからワイアーでグランドピアノが逆さにかなり高い位置に吊られている。そのピアノからカチカチと音がしていて、ある一定の時間になるとものすごい不協和音と一緒に鍵盤がバラバラにそれこそ花束のように外れでて、また一定の時間が過ぎるとその鍵盤が自動的にもとの位置に戻るというもの。私と同じように腰を落ち着けて眺めている人がたくさんいたことは覚えています。

このイメージがなかなか消えない。他にテートで有名な絵画もたくさんあったはずなのに真っ先に思い出すのはこれ。不安感に裏打ちされた何かが心のどこかを揺さぶる芸術だったんだなあ。そういうものが「芸術」というんだなあ・・・と思った経験でした。

どうやらこれはテート・モダンの収蔵品になったらしいですね。こちらです。またいつか眺めにいきたいものです。


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