きっと平日は無理だろうと踏んで雛の日の散らし寿司を作ろうと夕方早々に台所に立つ。最近台所に立つ時間が短くて冷蔵庫の中とかシンク周りとか雑然としていてそれもちょっと整頓してすっきりしようという魂胆もあり。丁寧に食材の世話をしていく。高野豆腐を煮含め、にんじんとしいたけを煮て、酢れんこんを作り、ツナのそぼろを作って錦糸玉子を焼く。最後に青み野菜を茹でて寿司酢を作る。散らし寿司って混ぜるだけなんだけどこの具を用意するのに手がかかるんだよなあ。「世話をする」という表現がぴったりだ。2時間後、どうにか去年妻籠で買った高価な寿司桶に見合う(?)散らし寿司が出来上がった。豆腐とわかめのお吸い物を並べてなんとなく春を感じる。寿司桶の水で湿った桧の香りも久しぶりだ。
こういうものすごく手がかかる「男の手料理」的料理もたまには悪くない。昼間はピザをぐらを助手に焼いた。こういう今日は外出せずにゆっくり料理を楽しもうという日もたまには悪くないな、たまにはね(笑)。