私の小さい頃はアニメ全盛の時代で、当然のごとく私と妹は毎日毎日テレビの前に座って夕方アニメを見ていた。そのなかで未だに「懐かしい」という感覚だけではない子ども心に衝撃を受けたアニメがある。「ガンバの冒険」の原作がこれです。
可愛い女の子が大活躍したり、正義の味方が敵をやっつけたりする子ども心にも納得できる、すっきりする印象をこのアニメは与えてくれなかった。ガンバの仲間のねずみが仲間への裏切りや、その当時理解できない理由でどんどん敵方イタチのノロイに殺されていく。不安を掻き立てるエンディングの歌。「どうしてお友達のねずみが殺されていくの?」幼い心に強烈な印象が残った。大げさではなくて生まれて初めて「生と死」の感覚を植え付けられたのでした。ね、テレビ漬けでいいこともありましたよ〜(笑)。
今読み返してもいい物語です。この頃は動物好きだったから「シートン動物記」やら「偉大なる王」やら「銀の牙」やら「モモちゃんとあかねちゃん」やらかたっぱしから動物ものを読んでいたことを合わせて思い出しました。
と思ったらDVDが出ていた。欲しいな〜。これって「あしたのジョー」の出崎統がチーフディレクターをしてたんですね。いや〜やはりタダモノではなかったなあ。
こんにちは。
出崎は「ハム太郎」にも出ていて、じゃなかった、「劇場版ハム太郎(12月にやっていた劇場版のこと)」の監督もしていて、その作家性を存分に発揮していました…要所要所の「止め絵」とか…。←そう「あしたのジョー」風になるのです。
子供たちは大喜びなんだけど見ていて妙なところで笑いたくなって困りました…。
あ、書き忘れてしまった…ガンバ見てました。最後の歌がすごく怖かったなあ…(絵含む)。
そうそう、劇画調なんだよね。劇場版ハム太郎はみてないんだけど、止め画の劇画調ってのはよーくわかるよ〜「ノロイ」がねずみを殺す場面とかねえ。
最後の歌。今だにフルコーラス歌えますよん。
さかまく波とひらめく空が、ガンバと仲間をうちのめす〜
旅はもう〜これま〜でだ〜冒険を打ち切ろう〜
けれども〜ガンバは指さした〜小さな島を〜〜〜〜(ここから半音上げ音階ね)
かもめは歌う〜悪魔の歌を〜帆柱に朝日は登る〜
けれど〜夕日はおまえと仲間のどくろを映す・・・・
ってあまりにも恐すぎるよね。小さな子どもがきく歌としてはさ(笑)
そんな怖い歌だったんですね・・・内容&歌は記憶にないですが、小学校の校庭で上映されたのを見に行ったのは覚えています。
グリックの冒険は手に汗握って読みました。
「冒険者たち」いいよね!
私もガンバはすごくスキだったんだけど、本を読んでもうひとつ感動しました。「グリック〜」も面白いっすよね。
年相応になったら、絶対ボンにも読ませようと思ってマス。
あ、それと。私も椋鳩十さんのお話はスキでした。多分ほぼ全部もってたんだけど、引っ越すときにバイトしてた塾の文庫に寄付したんだよね。懐かしいなぁ。
>ナミママさん
そうなんです。こんな恐い歌に劇画調の静止画が添えられていてそれはそれは恐かったんですよ。いったいターゲットをどこに想定していたんでしょうね。それともクリエイターの信念なのかどうなのか。
話はかわりますけど、ナミママさんちのナミちゃんの「勝ち組、負け組」思わず笑っちゃいました。表現がばっちりツボにはまりましたよん。
>ひいらぎさん
うん、いいよね〜グリッグも良かったけど、小学生低学年(だったと思われる)のときにガンバと潮路の悲哀に満ちた恋物語はまた別の意味で強烈に印象に残りました〜。個人的には「イカサマ」と「シジン」が好きだったよん。
椋鳩十って今の子どもたちって読んでいるのかなあ。あの人の話も胸にせまるものありましたよねえ。本気で獣医になりたいと思っていた頃デシタ。ついでにコロボックルも大好きだった。ひいらぎさんも好きなんだよねえ。