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  2004-03-17 ‖Wed‖   

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  マーサの退陣

おしゃれな生活スタイルを紹介するなどして米国の主婦の生活様式に影響を与え、「カリスマ主婦」と呼ばれながら、司法妨害罪などに問われた米国人女性実業家、マーサ・スチュワート被告(62)に対し、ニューヨーク連邦裁判所の陪審員団は5日、有罪の評決を下した。

これが3月6日の記事、今日の新聞には彼女が自分の会社「マーサ・スチュワート・オムニコム」社取締役退陣という記事がでていた。

マーサ・スチュワートの雑誌は日本版になる前に何冊か海外通販で買ったことがあるのだけどやはり独特のセンスがあって好きだった。しかしこういう個人の「ライフスタイル」が商品価値を持つというビジネスモデルってこの人が最初なんだろうなあ。いや芸能人やブランドも現在は結果的にそうなってはいるけど、あくまでも芸能人の看板は「芸」であり「容姿」、そしてブランドは「その物」。それから付随してライフスタイルまで及ぶという感じだけど彼女は違う。「スタイル」そのものが売り物だ。

あっという間に実業界にのし上がった彼女の結末もあっけないものなんだけど、経営からは退くが「会社設立者編集アドバイザー」みたいな肩書きでこれからも会社に関与していくということも載っていた。そりゃ彼女の「スタイル」が売り物なんだから彼女がいなくなると成り立たなくなるだろう。他の伝統あるブランドのように立役者亡き後違う才能が入るということはあるけど、彼女は生きている。会社経営で問題があったからといって「主力商品」を捨てることはない。

でもそういうごく個人的な生活が「商品」になった段階で彼女自身はそれを純粋に楽しむことができなくなったんだろうなあと思うと可哀想な気もする。生活の工夫ってかなりパーソナルな、利益の追求とは相反する、純粋な楽しみのカテゴリーに入るものだもんなあ。


llcafell at 03.17

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Comments

マーサってもともとがバリバリのビジネスウーマンだったんだってね。
で、家庭に入ってからもビジネスチャンスを狙っていたとか。
日本で言われる「カリスマ主婦」の元祖だよね、この人。

人そのものはこうるさいお姑さん風だから(笑)好きじゃないけど、
ライフスタイルとか商品はすっごい好き。ファイヤーキングの流行に
火をつけたのもこの人だしね、私はかなり影響を受けてるなぁ。
それだけにこの事件は残念〜。マーサ商品が手に入らなくなったら
どうしよう?とかトンチンカンな心配してまっす(笑)。


AKIKO at 03.17*02:37 PM

あっそうなの?栗原はるみみたいに「一主婦だったのにブレイクして云々」だと思ってたよ。勉強不足勉強不足(笑)。そうそうカリスマ主婦だよね。ファイヤーキングは彼女が発端だったのね。それも知らなかった。底の浅さが露呈しました(笑)。あのゴージャスに走らないけどまとまりとしてセンスのいい世界。独特だよね〜。

雑誌から商品からテレビ番組から・・・たしかにビジネスの手腕がないとそこまで短期間に広げるってのは無理があるよな〜。インサイダー取引のバイオ関連の株云々も「かわいそうに主婦に長けててもビジネスには・・・」なんて思ってたのだけど大きな間違いだったのかな?株価もかなりこの事件で下げたらしいからやはりマーサ・スチュワートもウイリアムズソノマの道を歩むのか・・・・。


llcafell at 03.17*02:58 PM
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