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■■■  2004-03-21 ‖Sun‖   ■■■

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  シエナは美しかった

今日のワインはCHIANTI LEDAPUCCI 2002 検索したんだけどイタリア語の情報しかなくて詳細は不明。イタリアワインらしい野性味のある強い風味がするような・・・よくわかりません。でもキャンティ美味しいです。これはMonteriggioniというイタリアトスカーナのシエナから車で行ける場所のワイナリー、シエナという地名を記憶の引き出しの取っ手に7年前の新婚旅行に思いを馳せる夜。懐かしくて家をごそごそと探すとそのシエナへの旅行の時に書いた走り書きが残っていた。ああ記録するってことは大切なことなんだなあとワインを片手にこちらに書き写してみる。すいません恐ろしく長いんですけど、ワインを道案内に追憶に浸りたい夜もあるってことで・・・(笑)

フィレンツエで降りることなくローカル線に乗り換える。ローカル線はインターシティと違って冷房は効いていなくて開け放した窓から夏の風と、ミラノ-フィレンツエ間とはまた違う風景を展開してくれる。なだらかな丘陵地、牧草はすでに刈り取られて北海道でよく見られるロールがあちこちに転がっているが、こちらは乾燥しているのでなんだか鼻をつっこむといい匂いがしそうに見える。そしてそのなだらかな丘の上に建つ干しレンガの建物、少し薄い葉色の低い木は多分オリーブだろう。もっと低い木ではじめはそれとはわからなかったが流れる車窓に目が慣れるうちに、それがブドウの葉でありブドウ畑なのが分かる。ひまわり畑もある。そう、ここがトスカーナなんだ。日本で持て囃されているトスカーナだが、こうして鄙びた電車に乗ってうっすら汗ばみながら外に流れる風景をぼんやり見ていると、日本の奈良の夏をなんとなく思い出してしまう。

1時間半ぐらいでシエナに着く。空は不自然なぐらい真っ青。着いた時、わけが分からないので降りた乗客がそれぞれの目的地に散ってしまった後暑いなかにふたりで取り残された。街の表玄関の顔は特筆すべきことはほとんどない。蝉の声が聞こえればまだ日本と間違ってもおかしくないようなそんな感じ。苦労してバスに乗ると途中で降ろされ「目的地のピアッツァはそこだ」と教えてもらい疲れたからだを引きずってチェックインする。

しかし、夕暮れだが鮮明な光の中でシエナは美しかった。上から粉をはたいたようなつやの無い日干し煉瓦の色と曇りのない青がこんなに合うなんて。ちょうどパリオ祭が終わったばかりで観光客こそ多かったけれども、車も少なく、街は全体に昔の名残をとどめる一つの記憶のようである。後でフィレンツエにも触れるが、フィレンツエを京都とするならシエナは奈良のような存在だ。坂とすべての道路は石畳であり、フィレンツエよりのどかである扇形のゆるやかな漏斗のように時計塔の前でくぼんだカンポ広場、華麗すぎるドゥーモ、ただ、その横の細い石造りの螺旋階段を登りきると古都の門かららシエナの街を一望できる。ちょうどここが真中となって絵の具のシエナ色の花びらのように街の建物が美しく取り囲み、その向こうにトスカーナの美しいパッチワークが広がる。風が強く吹いて私の髪の毛を吹き流し、遠くで時を告げる鐘の音が聞こえる。こんな美しい風景はない。この街は黙って静かだけれど何も言わずとも雄弁にその魅力を表している。

9時も過ぎた夕暮れ時(夏なんで日がながいのですね・・・)一つは古い雰囲気のあるトラットリアで、一つは小さなピアッツァ(広場)に面したオープンエアのあまり大きくないリストランテで食事をする。ワインを開け、この街の静けさにほっとしながら、それぞれの店のそれぞれの伝統の家庭料理をつまむ。カッテ-ジチーズの入ったトマトソースのラビオリ、白インゲンとソーセージの煮込みがとても美味しかった。リゾッタ・フラゴールというので試しに頼んでみると甘くないイチゴのリゾットがでてきて驚いた。時折り人が前を通りかかり覗き込んでいく。夜は観光客も多く安全なのでぶらぶらとカンポ広場へ散歩。街はほの暗くライトアップされ茶色の柔らかい燐光のようなものを発していて、そして澄んでよく見える星空を丸く切り取ってベールのように被っていた。この美しい光景にたくさんの人々が広場に集まり上を仰いでいる。街の持っている過ぎ去った時の記憶がよみがえるような気がする。

・・・今読むと文章も大仰でちょっとステレオタイプなんだけど、それでもそれを超えて異国の美しさ、その魅力を自分の持てるだけの感性で受止めようとしているのが分かる。その感覚が今はとても懐かしいです。


■ llcll@MOBILE at 03.21 ■

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‖excerpt‖ 先日、入籍を行った日が一周して巡って来、 外食を、はたまた・・・と言う事で 結果、我が家での晩餐にちょっと贅沢、記念に購入のワインを開けた。 CHIANTI CLASSICO RESERVA FOSSI 1968 イタリア トスカーナより、 正直なところセラーの無い我が家で�...
‖ who?  ‖ 目覚めの酒、山男猫女
‖ when? ‖ 04.19*08:04 PM

Comments

しばしイタリアに行った気分にさせてもらったよ〜。
ありがとう。
うぅ〜、旅行に行きたいぞぉ。


■■■ amico at 03.22*09:42 AM ■■■

このノートには他の旅行の走り書きもたくさんあって、他のも読んでうずうずしてました。でもこういう旅行が気がねなくできるのは15年後ぐらいかな・・・ふうう


■■■ llcafell at 03.23*01:25 PM ■■■
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