この2日強烈に忙しい〜!!。いや会社に通勤しているんだからその間に更新すればいいんだけど、ひたすら仕事のクールダウンしてます。仕事の余韻は家には持ちこみたくないからな〜。
で、現在通勤時間に読んでいるのは林真理子。この人の本若い時読めなかったんだよね。でも今は短編は読めます。この人って女の厭らしさ(セクシャルな意味じゃなく)を書かせたら絶品ですねえ・・・。
読んだのはこれです。長編はどうも女性誌に連載しているものが多いからか、どうも浮いたような人間関係の描写がいまいち好きではないのだけど、短編はうまい・・・特に最近のがうまいと思う。しかし帯に「子を産んだ女ほどいやらしいものはない」と書いてあってちょっと買うのが恥ずかしいかった。正直言って。この帯から連想するもののことを連想するとね。
ここで林真理子が「これでもか!」と言うほど角度を変えて描写している妙齢の女性の姿って、ほんとうに人間の灰汁が匂いたってくるというか、壮絶だ。でも女って、年を重ねていけば重ねていくほど若いころの贅沢が身についた、饒舌なタイプの女は「いやらしく(not sexual)」なっていくもんだなあ・・・と思ったことがあって、それを物語として読ませてくれたという感がある。私の働いている業界ってそういうタイプの人が多いので、何となく納得というかね。いや歯切れ悪くてごめんなさい。饒舌ってのはこれまたいろんな意味を含んでいて例えば「仕事に饒舌」ってのもある。どうして過剰なもの(美貌とか才能)を持つ女が年とってくるといやらしくなるのか・・・。
考察としては、やはりその過剰なもの(美貌とか、才能とか)を若い頃は自己でアピールすることなくまわりが評価してくれたけど、それに慣れてしまって評価してくれないということに我慢できなくなる→結果自分で自分がどれだけすごいのかアピールする、もしくはしたいという欲望が透けて見えるというところが「いやらしさ」に繋がるのではと思ったり。
うーん、年をうまくとるってのは難しいものですね。