最近ぐらの書く絵が面白くて面白くていつも楽しみにしている。それは「うまく書ける」であるとか「上手に書いている」とかそういう観点ではない。いままさに自分の心に写ることを絵に表してきている時期だからだと思う。いままで線だけ、丸だけといったところへなんとなく目鼻を書くようになったな・・・と思ったら次はあっという間に好きなものや好きな風景を描くようになる。あまりにもったいなくて絵を上手に書くことなんて教えない。自由に書くのを固唾を飲んで見守っているといった感じ。
今日は「これはね、みんなでぶどう狩りにいった絵なんだ〜」と書いていた。真中の少し左よりにはさみでぶどうを切っているお父さん、そのちょっと肩の上に自分、その横にぐり、私をかいた後にたくさんの人を書いていて「これは誰?」というと「これは(父方の)おばあちゃん、おじいちゃん、そしてこれは(母方の)おじいちゃん、おばあちゃん」そして私の妹も従兄弟達も登場していた。今彼の楽しいと思う心象風景には家族と親戚の広がりがある、そのうち「友達」も登場していくことだろう。
これは「ノンタンに出てくる三つ目のお化け」らしいけどちょっと精神分裂病の人の書く絵に似ているような感じ。描く絵が心象を表すというのはよくある話で、心理療法のときに木を描かせたりして医者が患者の心の中を推し量るという治療法も確立されているものだけど・・・そういう感じで子どものこころの発達をまのあたりにしている感じです。
発達心理学と絵の表現に関しての自分用メモ
*3歳児期
ファンファーレ:閉じた丸が画面いっぱいにあふれた絵
ダブルファンファーレ:大きい丸と小さい丸で人や物を表現するようになる。このように二つの世界(形成)が明確化され、表現されている絵をダブルファンファーレという。ふたつの世界の明確化は「自分と友達」「自分と周りの人」といった関係をふまえた上で自我を拡大するこの時期の姿である。
*4歳児期
頭足人:
3歳後半から4歳にかけてお日様のような図形を描いて意味づけるようになる。はじめは閉じた丸と十字・左右・上下線を自然に描き具体的なイメージをつけていくが、次第に「〜を描こう」と目的意識をもって描くようになる。上には髪の毛、左右には手、下には足が二本つくといった頭足人の表現に。
カタログ期:
この頃の子ども達の描画では色々な形を描くようにはなるが、画面に羅列したカタログのようである。しかし、子どもの頭の中には形と形とのつながりがあり、子どものお話の中からそのつながりをおとなは知ることができる。なので子どものお話を聞き、そのつながりを知ることが大切。
ごめんなさい〜追記した時にエントリが重複してしまって、一つ消したときにコメント貰っていたほうを消してしまいました>AKIKOさん・テツルさん
>AKIKOさん
これは、「アンパンマンのお絵かき帳」という従兄弟のお下がりの玩具で、下のボタンを左右すると書いた絵が消えてまた書けるというスグレモノです。でも確かにこういう絵はとっておきたくなるよね
>テツルさん
うちはあまり「塗りつぶし」の絵はかかなくて、線が多いよ〜。で、今日は絵本の題字を見ながら字を書いていた。やっぱり個人によって多様だよねえ。