昨日某出版社から新雑誌創刊のアナウンスがあり発表会出席。ターゲットは３０代中盤、人生の転機を迎える男性、スポーツメインだが読むに耐えられる上質な作家を揃えるクオリティ誌・・・らしい。海外で活躍するチャレンジャーなスポーツ選手の精神に共鳴する人生の山谷を多少なりとも経験しているという設定。イメージを大切にする雑誌だけにＢＧＭにトム・ウェイツあたり選んでいるところもこう、「人生順風満帆にいかない軽い人生の憂いあり」ってな雰囲気をアピールしてましたね〜。

ターゲット年齢だけは合致する私なんだけど、なんとなく今私のいる世代はそれぞれの障壁にぶつかったり人生の「秋」期に差しかかってるのかなあとも思う。確かブラッドベリの短編に季節が一生にひとめぐりしかしない異星の生命の話があったと思うのだけど、もう穏やかな守られていた子ども期の春、自分の可能性と選択肢が無限だと当然のように思っていた傲慢な、でも楽しい２０代前半までは過ぎ去り、幾何かの挫折を背負いつつ実りを迎える秋という感じでしょうかね。

うーんそういう世代なのかと言葉通り日常に忙殺されている私は今更納得。いやおこがましいんですが子ども二人いててもまだ20代ぐらいにいろんなことができる気でいるんですね〜。男の人はけっこう40過ぎてもそういう雰囲気ある人いますよね。いや別に今からの自分の可能性を閉じちゃうわけではないけど、やはりその頃とは一線を画して物事に挑みたいなあと。

と考えているところへ今日の同世代作家、鷺沢萌さんの突然の訃報。私が同世代の女性作家を読むようになったのはつい最近であまり沢山の著作を読んだわけではないのですが・・・謹んでお悔やみ申し上げます。