TOP >> WORKING MAM >> 残業は偉いのか?  

  2004-05-20 ‖Thu‖   

go this category!

  残業は偉いのか?

同業者として、同じ育児休暇復帰組として身につまされるbuonobuonoさんのこのエントリ、「いじめと感じるパワハラ」を読みつつ。

この前の歓送迎会の席で出た話題なんだけど「夕方6時7時台の電車がどうして混んでいるのか不思議」という話題に、席にいる男衆がかすかな侮蔑のニュアンスで笑いあっていた。しかし実際、このあたりの時間帯の夕方ニュースの世帯主視聴率を考えると確かに多い気がする。何かの調査では、夜7時に世帯の7割はお父さんは家にいるらしいという話題も。信憑性ありませんがね。

広告代理店ってのは夜からの仕事打ち合わせが当たり前の世界で、そのあたりで「夜7時に家にいたんじゃ話にならない」的前提があってのニュアンス。で、私はといえば当然時短を取っていた頃は会社中で一番早い退社時間であり、イコール戦力にはならず、「別枠労働者」みたいな扱いの雰囲気は感じていた。派遣の人の方が帰り遅いんだもんなあ。

でも、でも、夜遅く会社漬けになるのはそんなに偉いのか!いや業務上明日までにしあげなきゃいけない案件とかあるけど、「残業できないものは労働力にあらず」的感覚はもうかなり会社に勤める感覚としてはツライと思うんだけどなあ。こういう悪意には結びつかないけど「もっと違うやり方もありだな」という疑問すらわかない、刷り込まれた個人個人の価値観が目下働くハハの私にとっては敵だったりするんだなあ・・・。ワークスタイルや時間によって任せる仕事をオールオアナッシングにするのはやめて欲しい。これが正直な感想です。


llcll@MOBILE at 05.20

Trackback

TrackBack URL for this entry
  http://llcafell.s28.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/634  


Comments

うちのとこでも、そういう話題ってありますよ。
残業って、しなくていいならコレに越したことは無いものですよね。
ちゃらちゃらしてても、定時で帰っても朝ちゃんと来なくても仕事しっかりできてればいいと思っています。

逆に根性論持ち出されると困ります。
「今月はこんなに残業して、ガンバリマシタ」って言われてもねぇ、とおもいます。
そんな私は残業嫌いなのに何故か家に帰り着くのは日付が変わってたりします。


Ceptre at 05.20*12:54 PM

仕事の質にもよるとはおもうんですけどねえ・・・。でも私の周りの「必要な打ち合わせ」や「提案書作成」って夜やる必然性ないんですよね。やっぱり業界の慣習。

残業して頑張っている人を否定するとかいう感じではもちろんないんですが、「残業しない人はダメ」という評価軸はいかがなものかと。このあたりフレックスや短時間勤務が浸透している業界よりはかなり遅れていると思います。

Ceptreさんも体を壊さないようぼちぼち頑張ってくださいね。


llcafell at 05.21*07:39 AM

私が新卒で入った会社は、コンピュータ関係の会社の例にもれず、不夜城でした。
ミーティングの時間が平気で21時開始とかだったりね。
新卒の頃って、まだ”仕事で忙しい自分”に酔ってる部分があって、早く(と言っても7時や8時)帰って行く子持ちの先輩を、カフェさんの会社の男衆と同じような目で見ていたかもしません・・・。
でもその後だんだん回りが見えてきて、同じく「残業がそんなにえらいのか??」と思うようになり、その会社の体勢に反抗して、逆に朝早く6時頃に出勤して集中して仕事をこなし、夜はさっさと帰ってやってました(ミーティングとかあるときは別だけど)。
遅く残ってりゃエライってもんじゃないよね・・・。
「こんなに夜遅くまで残業してがんばってる自分てカッコイイ!」と思っていた(のだと思う)若かりし頃の自分。アホでした。


もりもり at 05.21*01:23 PM

ああ〜わかる〜と深くうなずきながら読みました。
夫はcafeさんと同じ業界、わたしは出版。
どちらも夜遅くまでいることを前提に仕事を進めるのが慣習となっている業界です。
顔を合わせれば「いつも終電でさあ」「こっちなんて泊まり込みだよ」と、
遅くまで勤務していることをどこか自慢げに話し、早い時間に帰社することを嘲笑するかのような雰囲気がある。でも、cafeさんも書いてらっしゃるとおり、
別に夜じゃなくてもできることだって多いんですよねえ。
わたしも、結婚出産してみて、そういう慣習に疑問を抱かずどっぷり漬かることが、
自分たちの首を絞めているんじゃないのかと感じるようになりました。
(わたしの場合は、妊娠とともに辞めてしまいましたが)
夜遅くまでいることを武勇伝のように語るこの意識から変えて行かない限り
子を持つ父母が働きやすい世の中にはならないと思うんですよねえ。


よん at 05.21*07:49 PM

>もりもりさん
こっちもミーティング20時とか、プレ前3日徹夜とかよくある話ですよん。それに私も当然、自分に子どもが生まれるまでぜーんぜん「夜遅く、飲んだくれた」生活にどっぷりはまっていた人だったので、自分でそのうち軌道修正して早朝出勤していたもりもりさんは偉いですよねえ〜。尊敬。

でも「夜遅い」生活が続くことに倦んできていたってのはあります。それで子どもが授かれば劇的に生活が変わるという予感はあったんですね。だから今まあ、仕事では少しばかり辛酸舐めてますが後悔はまったくありません。周りも自分が分からなかったんだから「すごく理解して、同情してくれる」とは思ってません。でも、そろそろこういう業界の慣習もあらたまってきてもいいんじゃないかな・・・・なんてね、思います。

>よんさん
多分周りからすると「子どもがいるという自分の都合で何言ってんだ」というのが本音だと思うんですけど、それでももう少しどうにかならないものかと思います。特に「モノを作る現場」は残業必須の雰囲気がすさまじい気がします。クリエイティブとかマーケとか、出版なら編集ですね。チームワークや交渉が大切な比重が大きければ大きいほどその慣習から抜けるのには勇気がいりますよね。

でも逆にモノを作る現場だからこそ夜遅くならなくても「結果」を出せばいいというところもあったりするんでしょうか。あくまでもその成功例としてなんですが、けっこう蟹瀬さんを心のよりどころにしていたりします。Hのコピーライターで20代に出産して定時帰りで子どもの寝た後にコピーを朝まで書き、ヒットを飛ばして今はその延長の流れとして「ボディショップ」の社長かなにかをなさっている方です。まあ、人のめぐり合わせとかタイミングとかその人の才能とかもあるのは当然として、少なくとも長い目で見ればシンプルに働いて会社の利益に貢献することは不可能なことはないんじゃないのかと。

じりじりやれるところまではやってみようと思ってます。辞めるにしても、残るにしても働く母はタフじゃないとやってけませんよね〜〜ふうう。


llcafell at 05.21*10:02 PM

「残業は美徳ではない」と言い残して退職していった後輩がいました(汗)
今でも彼女とは付き合いがありますが、そんな彼女は次の職場でも結局「残業しまくり」だったらしいです(汗)

わたしは特殊な環境にいたので(ホテルは24時間動いてるわけで)特に残業の意識もなかったんだけど、毎月1・2位の残業タイムでした(爆)
まあ確かに終電で帰ることがざらだったしなー。
そして事務職でない限り、結婚出産を経ても残りにくいのがこの業界です。
わたしは結婚退職なんてしてしまったけど、結局子供を生んだ人はみんなやめてしまったみたい。育児休暇明けで出てきて煮詰まってしまうみたい。
これじゃいけない!っていう意見があるみたいなんだけど、やはり男尊女卑の残る業界であり古い体質の社風なんだよね。

今は非常に中途半端な立場のわたしだけど、いつも応援しています。


アネ at 05.23*06:15 PM

アネさん
うん、ホテル業界もかなり大変そうだよね。でも逆に某巨大通信社であるとか、ライフライン系のところとか働く母は多いけど、逆に「働く母は評価しない」という歴史を打破するのはかなり大変らしい、です。

うん・・・結局子どもが生まれる前の仕事の質と、復帰したあとの仕事の質を引き比べて割り切れなくて自分を追い詰めちゃう・・・という形ってのは多い気がするな。周りがあまり責めていなくても精神的に負けちゃうんですよね。でも、やはり一挙に両方は無理です。最終的に肩肘張らずに5年後ぐらいにまた質的に持って行けたらなあ・・・なんて思ってるけど。タフになりたいけど無神経にはなりたくない、そんなところです。

どうもありがとう。そう言ってもらうと嬉しいです。


llcafell at 05.24*03:17 PM

残業当たり前のコンピュータ業界ですが、以前、できる先輩に「残業するヤツって能力ないからだよなぁ」って言われました。自分の能力とその仕事量で、作業時間が読めてないから残業するのだと。もしくは、定時内に出来ない仕事を持ってくる、上司のプロジェクト管理能力がないのだと。
若かりし頃、残業すればすごく働いてる気になっていた自分でしたが、目が覚めました。


ナミママ at 05.29*09:22 AM

本当にそうですよね。個人もさることながら上司の「プロジェクト管理能力」てのはつくづく思います。上司は、結局のところ部下の個人個人の能力・状況を見ながら、一番のべ時間の少ない労働力で一番いい仕事を設計するという重大な任務だと思うんですね。そう認識している人は案外少ないと思うんですが。その対価として高額の給料をもらっていると。

いやいや、誰でもきっとそうだと思いますよ。私もそうだったし。でも、まあ、育児が生活の中に入り込むことによってその感覚が「普通じゃない」ということに気づけただけでも良しとしよう、と思います。


llcafell at 05.30*01:47 AM
Post a comment







Remember personal info?