「飛ぶ夢をしばらく見ない」って小説あったよなあ。山田太一か？今の私はそんな状態、あれほど好きだった映画も本も見よう、読もうとする気力が起こらない。でもまあ、余裕ができてくればまた自然にその道に戻るんだろうな。この前朝の情報番組でマイケル・ナイマンとエンリオ・モリコーネの比較みたいな情報コーナーをやっていた。どちらも好きでどちらもサントラのCDをそれぞれ数枚持っているのだけど軒並みそれがテレビから聞こえてきて、そして彼らの音楽を使っている映画のワンカットが次々出てくる・・・その画面に時間もないのにくぎ付けになってしばし見つづけていた。かすかな高揚感、飢えているのに目の前に出された食事に手をつけられないというそういう状態。この二人来日してコンサートするそうだ。あああ聞きたいなあ。

といいつつ正直育児は何度も書くようだけどぐりの2歳を境目に本当に楽になった。「言えば分かってくれる」という成長が大きいな。抜けないトンネルはないと自分に言い聞かせて走ってきたけどまさにそのとおりでひとつの切れ目が見えた感がある。何か追われているという感覚が育児に関しては無くなった。のんびりと早寝から起きだしてぐらのシャツのボタンをつけている午前3時なのでありました。保育園から「おかあさーんシャツのボタンとれちゃったの〜」とセロテープで連絡帳にはったボタンが戻ってきたのです。うちはボタンが取れたらダンナは自分で繕うのでそのうちその姿を見てぐらもやるようになるんだろうけど、なんとなくこういう些細な始末を行き届いてしてあげるってのは楽しいもんですね。さてもう一眠りするかな。