どこからかダンナが掘り出してきた色紙を短冊に切って字を書きなぐるぐら。お願いごとは「おかあさんといっしょにでんしゃのたくさんあるとこにいきたい」のみで後は適当に字を書くのが楽しいらしく、私が「これはおとうさんとおかあさんとぐりのお願いごと書くんだよ」と残しておいた短冊にもこっそり絵を描いて「おかあさんこのひまわりの絵の下に書いたらいいんちゃう」とかなり勝手な仕切り。短冊書きはぐら、それをパンチで穴をあけ紐を通して結ぶのはダンナ、私は他の飾りものを作ろうと分業。
まずは短冊のあまりの色紙を細く切って紙の鎖を作ってみる。案外楽しい。それだけではちょっともの足りないので自分の記憶の底を見回してみて提灯を作ってみる。どうだったっけかなあ。あ、そうだそうだという感覚。金銀の提灯を作った後、そういえばあの網みたいにびよーんと伸びる飾りものは色紙をどう折って、どう切り込みを入れればいいのか覚えていないなあといろいろ試行錯誤、ことごとく失敗。でも楽しい。自分が小さな浴衣を妹と一緒に着せられて行った夏祭りの記憶がふとよぎったり。そうだ短冊って紙こよりで結ぶんだよなあ。作ってみる。巧くできた。まだまだ捨てたもんじゃないな〜。
こうして季節の行事を自分の子供を通して追体験できるというか、自分の子供の頃を思い出すフックになるということは親の私の精神的にもいいことだと思う。自分が子供だった時の純粋に楽しかった感情を思い起こせる機会がこんなにたくさんあるということは幸せだと。まあいろいろ用意したり連れて行ったり大変と言えば大変だけど、実は感謝しなくちゃならないのかもしれないです。