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  2004-07-20 ‖Tue‖   

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  心は自由か?顔はどうだ

s-hunakoshi.jpg 会社へ通勤途中に中田英寿の研ぎ澄まされた体躯に思わず目が吸い寄せられた駅貼りポスターのビジュアル、コピーともに好きだった「SHISEIDO MEN」の広告展開、船越桂のバージョンを発見。ああこの人、ここまで評価されるようになったんだなあ・・・。

昔高校生の頃、なぜか美術雑誌を読んでいた時期があってそのとき船越桂を知った。木の彫刻家、眼球は大理石を磨いて埋め込んだ彫像はほとんどが人物で、何か叙情を感じさせる表情にマグリットやクレーのように作品とは直接関係のなさそうな、でも想像力をかきたてる作品名。その雑誌の投書欄に「船越桂の作品が好きで少しづつ集めています。10万円台・・・うんぬん」という文章が投稿されていて、高校生ながら「へ〜10万円もするんだなあ〜私も欲しいけどこれじゃ買えないなあ」なんて思った思い出あり。今では美術館収集の対象になってそうで、とても買えるなんて感じの値段はついてないだろうなあ。有名になったのは天童新太の「永遠の仔」の表紙に使われてからぐらいなんだろうか。あれよあれよと「情熱大陸」に出て、雑誌のインタビューでちらほら見るようになり、そして時代の「知的冒険者」だ。

こういう下積みの長い、というか実績はあってもずっとマスコミに無縁で、自分の美意識をまっとうしてきた美術関係のアーティストって、本当にSISEIDOが起用するのが分かるぐらい深みのあるいい顔をしてますね。そういえば私の好きな版画家の「山本容子」もその範疇にはいるかな・・・っとこの人もSHISEIDOが宣伝に起用していたような。私の理想とする年の重ね方ですって逆立ちしても今さら無理だけど(笑)。


llcafell at 07.20

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