村上春樹の新作「アフターダーク」を読んでいます。「ハードボイルドワンダーランド」あたりの作風が好きで、最近はハードカバーを見てもすぐには買わなかったのだけど今回は買いました。
「風の歌を聴け」を読んだのは中学生だから、その頃彼の描く世界は私にとっては背伸びした世界だった。そしていつしか作品の中の登場人物と同じような年になって、そして今回の作品ではもうすでに主人公の置かれている場所は私にとっては過去の世界。しかし作品の中に登場する音楽だけは昔から変わらないのですねえ。作品自体の感想を述べるのはかなり難しい作家なので割愛するけど、作品に登場する音楽や食べ物がとても魅力的に思えるマジックは相変わらずです。
「アフターダーク」と聞いてまず連想したのは、昔のマックのスクリーンセーバー「フライングトースター」だったんですが(笑)、「ブルースエット」の一曲目の「ファイヴ・スポット・アフター・ダーク」だったのですね。それを冒頭で読んで「どこかで聞いた」というひっかかりをもとにCDの棚をごそごそ探したらありましたありました「ブルースエット」。なんともあたたかな音色のジャズは初秋の独りの夜には良く合います。なぜ独りかというと・・・私が休日出勤ということでダンナが早々にぐりぐらを連れてダンナ実家に遊びに行ってたから。夕ご飯をごちそうになってお風呂にもはいってくるそうな。実は仕事に必要なデータを同僚から送ってもらっていて、どうやら自宅でできそうだったのでこっそり在宅で仕事してました。おかげで仕事も夕方にはアップしてやれやれです。
おおお、今私も読んでるところ〜。実は村上春樹は何冊か手に取ってはほとんど読破しないで来た作家なんだけどね。なんとなく今回は読んでみようと思ったのでした。
しかしかふぇさん、書籍代かかってそうだなあ。かふぇ図書館から借りようかな〜。
むむ〜テツルさんはあまり読書の方向性として「村上春樹」という感じでは確かにないような気がしてたけど。また感想アップしてね。
かなりカメラの目線を意識した今までにない作風で、何もかも余韻として心に残って、熟成して表面にでてくるのを待つといった感じ。かろうじてマリとトロンボーン大学生とのやりとりが昔の「村上トーン」を彷彿とさせる感じでした。いや、でもやはり私の頂点は「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とその頃の短編と「村上朝日堂の逆襲」ですなあ。
書籍代・・・うーむ。他に使う暇ないってのも問題という気もするけど。この週末に「ダヴィンチコード」はゆりあんさんとこに行く予定。そっちにもよければ。