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  2005-01-05 ‖Wed‖   

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  一人目はハードル、二人目は壁

昨日実家で読んだ日経、今日の毎日に乗っていた連載物の「少子化」問題。当然渦中にいる私が興味を持たない訳がないとばかりに熟読。その中で2紙とも取り上げていたのが「働く母がなかなか2人目を生まない」という問題だった。

1人目を産んで育児休暇を経て復帰し、そして2人目を産むタイミングが計れずに苦悩する働く母親の姿を両紙とも具体的な例をあげて紹介していた。エントリーの題名は日経の文中にに出てきた言葉で、働く母にとって仕事への復帰は「1人目はハードル、2人目は壁」、ある意味なるほどなあ・・・という気持ちがある。1人目で復帰したらどう処遇されるか、子供を持って働くことと育児家事を両立していくとはどういうものかを身をもって経験した後の2人目への決断。兄弟が欲しいけれど、職場での圧力やこれ以上大変になるだろう家事育児、ますます失われる自分の時間。なんだかハードな論調で進んでいく記事。

渦中にいる者の生の意見として言ってみよう!2人目をかかえての復帰。育児が大変であるとか、仕事のペースダウンとか確かに大変だけど、それよりも実はこたえるのはなんとなくの周りの雰囲気だったりするんですよ。「また育児休暇か・・・」みたいな。悪意ではないけどなんとなく流れる弱い拒絶みたいなね。上司が言葉の上では容認していても根本のところから容認していない場合、やはり部下の間にもそれがいつの間にか伝播していく。まあ私が「2人目復帰」第1号ということもあるけれどそこが私には一番辛かったなあ。このあたりの集団心理みたいなものは、中学校の副読本にもなっている村上春樹の短編「沈黙」がよく描けていると思う。

このあたりは「少子化」うんぬんというよりは「社会学」みたいな範疇になっていくのかな。だからまわりにWMが増えることによって解消されていくものだと思うけどね。結局子供を産んで復帰するということが特別なことではなくて、自然なことになった時が、こういうストレスを抱え込まなくて済むようになる時代なんだろうなあと思います。

しかしさすがに政府も本腰入れようとしているよね。この4月から法改正で育児休暇が「一年半」取れるようになるし。これで年度の遅い生まれで保育園へ入園できないという弊害はある程度解消されるだろうし。でもでももっともっと抜本的な政策を実施しないと劇的な変化は現れないだろうなあ。

さて、書きたいこと書いたので、今から挨拶周りに行ってくるぞ〜。


llcafell at 01.05

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Comments

わたしは専業主婦ですが,まさに3人目は「絶望的」でした。
ふたりいればいいじゃん,というところも勿論あるけれど,3にんめは無理だなぁと
思う原因は何か...単純に「経済的に」,具体的には,家のスペース(笑)と,
なにより教育費,です。

経済力があれば!と思うんだけど,そしたら,わたしが働くことになるわけで,
(<わたしに働く先があるかはともかく),そうなるとまたもや,ここの問題に
ぶつかるんですね...。

育児休暇とは違うけれど,パートであっても「コドモが病気で」とかで,
ある程度の年齢になっても,やっぱり休むことになったら,と思うと,まだまだ,
なんですよね。

まずは,正社員の女性が結婚して産休を取ることがごく自然な流れとなれば,
パートやその他の雇用形態の女性のためにもなる,となるといいですね...。

そんな状態になるころには,わたしは実際,いくつなんだろ?っていうのも
ありますが(苦笑)。

ちょっとズレたコメントながら,長々と失礼しましたーー。
末筆ですが,今年も楽しみにしていまーす!


ホノルル・ルル at 01.05*11:40 AM

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくね。(^.^)

少子化に歯止めがかからなくて、また新しい少子化対策ができましたが、やはりいくら制度を整えてもそれを受け入れる環境が整っていないことにはどうしようもないのでしょうね。。。
近くに頼れる実家があると少しは心強いでしょうが、働く環境が当たり前のように受け入れるようになるまでにはまだまだかかるのでしょうか。。。


とにか at 01.05*02:10 PM

>ルルさん
レス遅れご容赦です。こちらこそ今年もよろしくお願いいたします〜。
確かにもっとシームレスに「働く状態」と「休める状態」の行き来というか、移行が簡単になれば
いいなあと思います。今だと母親は働いててもしんどいし、働いてなくてもしんどい状態ですよね。
逃げ場がないというか。

もう「そうなっていくだろうな〜」という流れを待っている状態では変化が遅すぎるんじゃないかな
とも思います。同じ新聞に政治家の橋本聖子さんが「子どもを育てるのに月5万円ぐらいかかるという
統計があれば、子どものいる人には5万円補助ぐらいドラスティックな転換をしなければ出生率に結果が出ないだろう」とインタビューで答えていて、かなり共感しました。

>とにかさん
今は確かにまだまだ環境が整っているとは言いがたいと思います。でも「数は力」みたいな感じで
きっとある時を境に、世論がもっともっと大きくなってそのダイナミズムで数年で大きな変化が
見られるかもしれないなあと、かなりかなり楽天的に思ったりもします。こぞって新聞が「少子化」で
年頭の特集を組むというのはなんとなくその先鞭のような気もしたり。いや楽天的過ぎるのかも
知れないのですけどね。

実家が近いというのは、今更ながらいいことなのかなと思います。自分が頼るというよりは、
親が孫の世代と気楽に触れ合える状態が親にとっていいのではないかと。親と孫の交流を見ていて
これは実感しています。ちょっと話ずれちゃいましたね・・・。
こちらこそ遅ればせながらどうぞよろしくお願いいたします〜。


llcafell at 01.11*12:19 AM
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