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  2005-01-19 ‖Wed‖   

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  スクラップ&ビルド

雑誌というメディアを見ていると、「いかに時代に即した、気付かなかった潜在マーケットを掘り当てるか」ということをどの出版社も考えているんだなあ・・・とつくづく思う。一方もう確立されたメガ雑誌はいかに「年をとらないか」に勢力を傾けている。雑誌が読者と一緒に年を取るとマズいので、読者の年齢とともにそこに新しい雑誌を創刊していくのも、ある意味簡単に年代で切ったマーケットを開拓しているといった感じ。当然想定されたマーケットが当らない場合や、マーケットが衰退してきた場合は休刊→廃刊という流れもある。

最近は前も書いたように「バブル世代で贅沢を知ってきた男、かなり余裕のある40代」という金鉱を「LEON」が掘り当て、その後に「STAIGHT」「Gentry」など創刊ラッシュが続いた。あと「自然に即して健康的な丁寧な暮らしを意識する女性」という金鉱は「クウネル」が開拓して、やはり「MYLOHAS」や「からだにいいこと」など、これも目白押しに創刊。そのうち数は淘汰されるだろうけど、一つのジャンルとしての足跡は残るんだろう。

cover.jpgで、次なるマーケットは、私のつたない勘で考えると「幼稚園から小学生ぐらいまでの子どものいる父母」をターゲットにした学習雑誌ではない暮らし系スタイル雑誌。ここの年代は女性誌でいえば多分完全な「主婦としての生活スタイル」を提唱する雑誌、もしくは働く母親のファッション雑誌ぐらいしかない。「子ども」という横糸が「赤ん坊雑誌」を卒業すると欠け落ちてしまうわけですね。「自分だけスタイル」ではなくて「子どもとの関わり」を軸にした、情報雑誌ではないスタイル提案といった感じの雑誌がぼちぼち出てくるんではないかと思っております。既に既存のメガ雑誌の増刊として、このあたりがターゲットと思われるパイロット雑誌も2、3冊出る予定があるようです。一番近々の「BRUTUS」だってこんな特集だしね。

さて、このマーケットは金鉱となり得るか?どんぴしゃのターゲットである私は買っちゃいそうだけどなあ。


llcafell at 01.19

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Comments

こんばんは。

なるほど、そういうことになるんですね・・・。
いま、たぶんそのうちの1冊の関連のお仕事してます(雑誌、直接じゃないんですけどね)。そこのはたしかに「育児雑誌ではない」といいきってますね。

私はたまひよ系があわなかったので、なかなか情報収集に苦しんでおり、ターゲットにはちょっと早いんですが、買っちゃいそうです。父親の育児参加応援も期待できそうです。


キミコ at 01.20*12:17 AM

おはようございます〜。

そうですね。ターゲット想定をよりリアルに細分化していってますね。それでもその層に該当する人数は何万といるわけなので、ある程度は採算が成り立つわけです。あと個人的に思うのは、例えばある程度仕事のスキルがあって、出産育児のために退職した人のための就職支援系のものも潜在的にターゲットとして成り立つかな・・・・。とにかく時代によって
そのあたりのターゲットは無くなったり生まれたりしますよね。

私が聞いた感じでは、これから創刊される某雑誌は特集内容が、「子どもと読む100冊の本(絵本でないところがちょっとミソ?)」であるとか、「お父さんが子どもと紙飛行機で遊ぶ」とかなかなか面白そうでしたよ!


llcafell at 01.20*09:49 AM

いつもレベル低い反応だけども・・(^^;
何と、私の大好きな冨永愛さんの妊婦姿がっ!!
それだけでも価値ありそうだわー。
早速買いに行こうっとご紹介サンクス〜ぅ(いつもそればっかり(笑)

ところでVERYをたまに手に取って疑問にオモフのですが
ターゲット狭すぎで無いですかね?(笑)それでも売れてる・・?


ぷく at 01.20*05:40 PM

ぷくさん〜

このブルータス、見たんだけどものすごく綺麗だったよ。やはりモデルさんは一般の芸能人とも違うよね〜。妊婦姿も違う生物みたいです。ハイ。

いや、立派なマジョリティだったりするんですよ。実売20万部、世帯年収とかのターゲット構成を見てたら、多分実際こういう生活をしている人が3割ぐらいいそうです。いやはや羨ましい限りですねえ〜。


llcafell at 01.21*11:27 AM
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