やっと見れました。押井守監督「イノセンス」。いや〜詳しい洞察は、深いサイトが語ってくれるとして、それも時期遅れの素人からの感想なんですが・・・本当に面白いじゃないですか!もともと、某局深夜のアニメ自体も見ていないし「甲殻機動隊」自体のプロットも白紙だったので、なかなか言葉や台詞の意味するところが頭の中まで滲み込んでこなかった。でもまあどうにかついていくうちに、近未来、人間が身体機能のみならず自分の記憶さえも外部ネットワークに預けてしまうというSF的構成、でも根底には哲学みたいなところにかなり集中して見てしまいました。はじめはぐりのお昼寝中にぐらと見ていたんだけど、ぐらの「これは何?」攻撃に集中できず。やはり4歳の子どもにはいくらなんでも無理ですね。
プロットも優秀ながら、美術が本当に魅力的だった。「ああこれはイタリアの大聖堂がモチーフだな」とか「香港の九龍あたりの雰囲気だな」とか。その他にも小道具的なもの、巨大なオルゴールとかお茶を運ぶ日本のからくり人形とかも。
しかし主人公バトーの設定「孤独な殺し屋」ってのは映画のモチーフとしてはなかなかいい題材なんでしょうかね。有名な「レオン」もそうだけど、香港あたりの退廃的な雰囲気とこの組み合わせでウォン・カーウェイ監督の「天使の涙」を思わず思い出しちゃたよ。
その映画は、草薙素子が何者であるのか知らないと意味がつかめないと思います。
原作のマンガはとっつきにくく、SF的素地が無いと理解しにくいので
映画の前作を見てみることをお勧めします。
(シリーズの方は全く別のパラレルワールド的作品)
ありがとうございます。実はこの「イノセンス」のDVDの直前にそのあたりのダイジェストで、
語句を映像と一緒に説明したものがついていました。でもやはりイマイチ分からなかったので
、早速「甲殻機動隊 ゴースト・オン・ザ・シェル」を借りてきて続けてみちゃったところです。
今から10年前ぐらいなんですよね。まったく時代を感じさせない作品ですね。この作品が海外から高く評価されているのが分かるような気がします。