「ビッグ・フィッシュ」、つまり楽しい明るいほら吹きである父とその息子の葛藤がメインなんだけど、味付けはファニーな感じ。でも父親の若き日の嘘か本当か分からない魅力的な話の映像が思いっきりティム・バートン!で、ファニーな感じがもともと好きな私はのめり込んじゃいました。フォレスト・ガンプをちょっと彷彿とさせたかなあ。サーカスが出てきたり、妻に求婚するのに妻の好きな水仙の花を一面に持ってきてプロポーズのシーンとか「ああ、好きだな〜」としみじみ。そういうお伽話的なシーンと別に、死の近い父親が母親(これがまたジェシカ・ラングが演じていて美しかったです。)とバスタブで抱き合うシーンや、死の間際に父に懇願されてお伽話を語り始める息子のシーンはリアルに泣けました。本当に泣きましたよ、私。
でも、きっと子どもの頃、こういうお伽話を父親から聞かされた子どもは幸せだと思うなあ。主人公の設定はもうすぐ子どもが生まれるという設定なのだけど、彼に子どもが生まれていればもっと死期の父親に素直に一歩近づけたのかな、なんて思います。ちなみに若い頃の父親の役はユアン・マクレガーで、いかにもアメリカナイズな格好がとても似合ってました。
うーんこれがかなりの名作だったから、どうしても「チョコレート工場」の期待が高まってしまうのでありました。
まったく映画の感想とは関係ないのだけど、この2、3日のぐり語録で面白過ぎるものをピックアップ。「ぐりちゃん、そんなことしたら困ってしまうわっ!」って2歳でどこでそんなお嬢様的オコトバを取得したんですかね。ついつい面白くてこっちも「〜してしまうわっ!」とぐりに連発しちゃってます。