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  2005-04-20 ‖Wed‖   

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  オールアバウトマイマザー

allaboutmymather.jpg 「死ぬまでにしたい10のこと」に続いて「オール・アバウト・マイ・マザー 」鑑賞。ワインも開けれて「ひとり幸せ」な夜。

シングルマザーで、ひとり息子と暮らしながら臓器コーディネーターとしてマドリッドで働くマヌエラ。彼の誕生日、「欲望という名の電車」の劇を彼と観劇後、息子が主演女優のサインを欲しいと言い出し土砂降りの中出待ちをしている。そして女優の乗った車に追いすがった息子は母親の目の前で車にはねられ脳死。臓器を提供し息子を失ったマヌエラは悲しみの中、「母の昔のこと、父親の事を知りたい」と言っていた息子を胸にバルセロナに父親に伝えるべく舞い戻ってくる。

と冒頭のさわりだけ書くとどうもお涙頂戴もののような感じだが、実際は違う。当然マヌエラは事あるごとに息子を思い出し見ているこちらが胸が詰まるぐらい悲しむのだけど、彼女の周りに集まってくる女性たち、そして悲しみと苦しさを抱えている彼女たちをマヌエラはユーモアを持って「許し」て「包み込む」。彼女の部屋に身体的にバイセクシャルな古くからの親友、エイズに罹って妊娠している尼僧、そして女優が集まるシチュエーションでは、年齢も立場も超えた笑いのある結びつきがとても魅力的だった。女っていいなあと思える場面。


「イブの総て」をモチーフに使ったりいろいろと伏線豊かなストーリーで楽しみつつも、生命を守り生き抜こうとする女性の前向きな力が、素敵に表現されていた。この映画好きです。

素敵と言えば作品中に出てくる部屋の明るい色のインテリア、モノの配色は思いっきり素敵。個人的に冒頭のマヌエラの家の息子の部屋が好き。「キカ」に通じるものがあります。開けたのはこの「ENATE」というスペインワイン。ブルサンと一緒に飲んで大変美味しゅうございました。


llcafell at 04.20

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Comments

お久しぶり。この映画、私もかなり前に観ておもしろかった記憶が。忘れかけていたストーリーをかふぇさんのおかげで思い出しました。ペドロ・アルモドバル監督の作品は好きでいくつか観ましたが、ストーリーのおもしろさだけでなく、インテリアの配色とかがいつもすんごい奇抜なんだよね。本当に住んでたら「落ち着かなさそう・・・・!」なヤツ。かふぇさん宅のなごみ系インテリアとは対照的なので、「好き」と書かれていたのは意外でした。
ワインと映画は私にとっては切り離せないもの。ただし映画に入っちゃうのでゆっくり味わってませんが。また、今度一緒に飲みたいねえ。


ワイン at 04.20*09:10 AM

こんちは〜開けたワインもアップしておいたよ!エノテカお勧めのワインです。
なんかテイスティング企画みたいなものあるから一緒に行ってみる?

そうそう奇抜だね〜。でも好きだよ。その中で暮らすというよりインテリアとして
眺めている分には。今流行っている北欧系とはかなり対照的だけど、
なんとなく生活が楽しくなりそうじゃない?

ちょっとこの監督の世界観にはまっちゃってるので、
今度は「トークトウハー」をレンタルする予定です。


llcafell at 04.20*10:09 AM

テイスティング企画、行く行く〜♪是非誘ってね。
今公開中の「バッド・エデュケーション」も面白そうだなあ。


ワイン at 04.20*08:10 PM

たしか土曜日だったような気がするな〜!
とにかく情報収集してきてDMするよ。
「バッド・エディケーション」面白そうだよね。あれもゲイの話だったっけ?
私はどうにか暇を捻出して「エターナル・サンシャイン」を見に行きたいんだけど。
多分もう終わりそう・・・


llcafell at 04.21*10:36 AM
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