フリーダ
映画になったときから見たいと思っていた「
フリーダ 」をレンタル。もともとフリーダ・カーロというメキシコの画家の作品は好きだったところから。シュールレアリズムに通じる、けれども生々しい女性としての心の葛藤を絵にした彼女は、メキシコであらゆる芸術家のミューズだった。ウイットに富み、常に浮気から逃げようとしない魅力的な大きな体の、かつ才能のある画家のディエゴ・リベラの妻としてその生涯を生きた。女性らしく、苦難にも負けず誇り高く、才能に満ちて、そしてかつ哀しい人生だった。過去に彼女の生き様を掘り下げたくて「
フリーダ・カーロ 引き裂かれた自画像」も買った。そのまま忘れる事数年。
きっと彼女のエピソードは女性の心に共振を起こすもののような気がする。映画ではかなり忠実に、主役のハルマ・サエックがまさにフリーダに成りきっていた。映画は実際の生涯よりはフリーダのウイットと明るさを強調していて、美しいメキシコと2人の作品である美術品を散りばめ美しい映画だった。でもトロツキーとのロマンスの他に割愛されているロマンスがある。イサム・ノグチとのロマンス。思わず本を本棚から掘り起こして今読み直しています。
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