TOP >> AD PICKUP >> タイインプロモーション  

  2005-06-11 ‖Sat‖   

go this category!

  タイインプロモーション

ブエナビスタの人が来て「タイインプロモーション」の説明あり。まあ映画協賛という名目で普段見慣れているといえばそれまでなんだけど、スキームが本当にうまく出来ているなあと思う。お仕事メモ。

普通広告に映画のキャラクター等を使うとなると、莫大な権利料を支払うことになる。しかしそのあたりを映画会社とスポンサーそれぞれがWIN/WINの関係値になるべく明快に仕組みを作り上げたものが「タイインプロモーション」。例えばとある映画を公開する際に、とある企業に映像やそのキャラクターを使ったキャンペーンを安価な値段で許可する。そのかわりテレビ等のマス媒体に必ずその映画のキャラクターを登場させること等が条件となる訳です。そうすると映画会社が配給のために使う莫大な宣伝費以上に、その企業の宣伝に映画を「相乗り」させることができるんですね。当然企業サイドはそのキャラクターを使うことによって自社商品を売るプロモーションになるわけです。マクドナルドなんかはまさにこれを実践してますね。

今のハリウッド映画はブロックバスター的な映画は当然、「ミリオンダラー・ベイビー」のような映画ですらもこの「タイインプロモーション」の一環である「プロダクト・プレースメント」に満ちているらしい。「プロダクト・プレースメント」は映画内に企業の商品を露出することによって、イメージの醸成ができるばかりではなく、その映画が配給されテレビで放映されDVDになるまでお金に換算できないような宣伝効果が期待できる。ただこの「プロダクト・プレースメント」は制作段階から関わってくる問題なので、なかなか普通の映画では難しい向きもあるのが難点。その点CG映画は制作途中でもすぐにその部分を作って差し替えられるから、比べるとお手軽にできるそうです。例えば私は見ていないんだけど、「トイ・ストーリー」の日本版DVDのどこかで電池はでてくるシーンがあるらしく、それは某メーカーの電池に日本のバージョンだけ差し替えられているとか。

映画の「プロダクト・プレースメント」は前からあるけど最近テレビ業界でも聞きますね。見ているドラマの中にさりげなく使われているコップとか、主人公の飲んでいるものとか。その裏を思わず想像しちゃいます。
しかし余談だけど、私の仕事をとりまく情報や環境は恐ろしい速度で変わっていってる。多分業界的にその変化についていけた者だけが生き残るという再編の時期なんでしょうね。今、はっきり言って出産で1年のブランクがあいたなら復帰してもついて行けないんじゃないかと思うぐらい。


llcafell at 06.11

Trackback

TrackBack URL for this entry
  http://llcafell.s28.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/1106  


Comments
Post a comment







Remember personal info?