仕事メモ。以下某雑誌要約。
ネットでの技術革新は。ビジネスの視点に立てば埋もれていた個人のニーズを拾い集めるコストが低下したともいえる。その拾い集めに成功すれば、大衆社会がもたらした大量生産、大量消費型の産業構造を現実に転換していくことができるかもしれない。その可能性を示唆するのが「ロングテール現象」である。「ロングテール」とはアメリカ「ワイヤード」誌の編集長が考案した概念。メッセージとしては「リアルの世界では採算の合わなかったニッチ商品が、ネットの世界では収益となるビジネスモデルを構築する鍵となる」というもの。リアルの世界では20%のヒット商品が売り上げの80%を稼ぎ出す「80:20の法則」が現実で、結果として大衆に受け入れられない残り80%の商品は不採算として葬り去られる。がネットの世界では今まで見向きもされなかったニッチ商品を取り込めるか否かが勝負を大きく分ける。
好例が書籍ネット販売の「アマゾン」。販売冊数の39%を部数ランキング10万位以下のニッチ商品が占める。現実の書店では物理的にそのようなニッチ商品を棚に置くのは不可能だが、アマゾンには物理的制約がないため、そういうニッチ商品をこつこつ売って集積することで、アマゾンはマス商品に匹敵する売り上げ高を叩き出している。
同じモデルとして他に「iTunesミュージックストア」「グーグル」も挙がっていた。ロングテールとは、売り上げを縦軸、個々の商品のランキングを横軸に取ったグラフを作成したときに急激に曲線が下がり後まで長く伸びる面グラフのその箇所を「長い尾」に見立てたものです。