ぐらはこの一番はじめの「あらしのよる」を保育園で読んでいて知っているらしく、続きのこれを図書館で借りてきた。おおかみとヤギの友情のお話。気の合う大切な友達のヤギと一緒に山に登ってお弁当を食べようと楽しみにしているおおかみ、お弁当を落としてしまう。そこから自分の食欲を満たすか、大切な友達のヤギと友情を深めるか、紆余曲折するオオカミの姿がユーモラスに描かれている。
途中いかにもオオカミが誘惑に負けそうな箇所があって、次のページをめくるのにドキドキする箇所がある。ぐりぐらに「おおかみさんどうしちゃうのかな〜」と聞くとぐら「食べちゃうんちゃう?」とニヤーとしている。次が楽しみで楽しみで仕方ない様子。ぐりはまだイマイチ先を類推する力は無さそう。
このシリーズってかなり大人に人気あるみたいだ。確かに最後の大口を開けてヤギを追いかけていって、「今度いつ会えるのかな」みたいなことを小さな声で聞くオオカミの健気な姿にほろっとくる。ヤギはあくまでイノセントでひたすらのんびりなんだけど、オオカミが葛藤しながらも友情を大切にしようとするその姿に大人は共感するんでしょうかね。勝ち組負け組という言葉がひとつの価値観となるような、世知辛い世の中での心温まる寓話としてね。
これって6巻まで出ているのね。続きを借りて読んでみよう
映画化かあ・・・。
しかし人気あるねえ。どちらかといえば「大人向き絵本」なの?