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  2005-10-30 ‖Sun‖   

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  15秒の記憶

最近、ぐりぐらが気に入ったCMの真似をしてリピートしている場面に良く遭遇する。いまは「小池くんのポテトチップス」と「コマーサル」だったっけ?とにかく、15秒のCMが始まってから終わるまでの台詞まわし、コピー、音楽、振り付けまですべて記憶して真似するのに驚く。余談だけどぐらがひとり芝居でこれをフルセットやるとお腹がよじれる程面白い。そう言えばこの前久しぶりに昔のエンヤのCDを流していると、「WILDCHAILD」の曲でぐりがぱっと顔を上げて「おかあさん、このおうたぐり聞いた事あるよ。テレビでやってた〜!」。はいはい大当たり。某メーカーの車のCMで今更使われているのを聞いて懐かしくて流していたんだよね。大人は多分CMということで耳に無意識のフィルタ−というか、情報をそれなりに素通しするような感じで結局情報を取捨選択しているけど子どもはそうではないんだなあと少し怖くなる。大人はCMになると急に注意散漫になってほっと一息だけど、子どもたちは番組の続きと一緒の感覚でテレビに釘付けだし。

といってもダンナとも言っていたけれど、自分たちが子どもの頃だって記憶のシステムは同じだったと思うんだよなあ。でも昔と今はCMの質が違う。なんせ15秒で最大のインプレッションを与えんがために情報量が過剰すぎる。

でもお茶の「伊右衛門」があの静かなCMで、ブランドストーリーを作り上げて売り上げを抜群に伸ばしたような消費形態に時代は移行しつつあるんだよね。CMはどうしても前後の整合性を全く取らずにスポット投下するから、当然ちぐはぐでそれぞれが最大出力になっちゃうのはシステム上しょうがないんだけど、広告宣伝の世界でも15秒の記憶がその時の刺激だけではなくて、何かを思い起こさせるキーになるようなそんな深いアプローチが増えればいいなあとふと考えました。


llcafell at 10.30

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