ゴージャスなリゾート旅行、ロマネコンティを2時間かけて堪能、極上サロンでの至福のひととき、オペラ3公演で恋愛の機微に浸るというラグジュアリー系の男女雑誌にそのまま流用しても、「ふーん」なネタ以外に私の心を捉えたのは「知の泉を浴びる至福の10万円のブックハンティング」。そう、酒井順子と光浦靖子が10万円で本を買って、そのラインナップのリスティングという見開き。いいよ〜これ!当然本は読んでなんぼというのは理解した上で、それでも本を本屋で大人買いしちゃうってのは究極の贅沢だよなあ。本の匂いを感じつつあっちの書架へふらふら、こっちの書架へふらふらしながら本を選んでいく。本を読むのも当然楽しいんだけど、本を買うのだって麻薬的に楽しそうだ。光浦さんが「想像力を駆使する読書こそ究極の娯楽」と書いているけどまさにその通り。本屋に行きたくなっちゃいました。光浦さんのラインアップに「村上春樹全作品」15冊があって、それを積み上げて持っている写真があるんだけど表情がとっても幸せそうです。
ところでこの雑誌にも入っていたんだけど、最近シングルモルトウイスキー、物凄く雑誌広告にお金を投下している。20ページ弱のブックインブックを数誌で見たような気がするな。オシャレにラグジュアリーなテイストのものから、漫画のキャラクターを使って漫画誌にモルト談義。凄い。広告出しているって言うより雑誌メディアを総動員して、あらゆるタイプの読者へ「今年の冬のお酒はシングルモルト」みたいな意識の流れを作ろうとしているという感じ。当然影のスポンサーは某大手洋酒メーカー。ああ〜マッカラン飲みたいぞ!