まあ潮流を作ってそれでファッションを提案するわけだから、こういうどの雑誌も乗っかることのできるキーワードが出てくると編集もやりやすいだろうと想像できるのだけど、それでもなんどなく上っ面めいて聞こえるのは私だけではないと思う。だいたいね。幸せってとてもプライベートな、瞬間に感じる感情であって人にそう思われるためのファッションなんて本末転倒、きっと「時間を充実して過ごしている充実した私を表現、いや自慢したい、人に見て欲しい」みたいな薄っぺらいものにすり替えられちゃってるんだよね。もっと卑しい言い方をしちゃうと「裕福で、余裕がある私の洋服と雰囲気を見てみて、羨ましがって」になっちゃう訳だよ。ファッションにこのワードを特化しちゃうとさ。
幸せなことや、愛されることという概念が、バリエーションのないアイコンとなってそれがアッパーで目指すべきものみたいな強迫観念に陥るのが、とても嫌だ。何気ない平凡の中にも幸せを感じる瞬間が至上の時もあるし、愛されるよりも愛する方が幸せなこともあるんだから。最新のAERAにも「女の幸せ感」の考察があって、そこで「女性のライフスタイルが多様化してきた割には女性の幸せは多様化していない」みたいなことが書いてあったけどまさにそうだなあ。
写真は本文とは無関係。欲しいな欲しいなと思っていて結局時間切れになったタリーズクリスマスベアです。せめて写真だけでもと(笑)