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  2006-05-18 ‖Thu‖   

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  創られるカテゴリー

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広告というのは、基本をいまさら書くのもなんなのだけど、購買するだろうターゲットを想定してそこにどのような場所で、そのような環境で買うという意識の動きが起きるのか、そこまでを想定して展開するわけです。でもまずはやはりリアルなターゲットを捕まえることから始まります。

今動いている案件で「リアルなキャリア女性はいったいどのような雑誌を読んでいるのか?」みたいな話になりリサーチ中なんだけどなかなか見つからない。それには理由がある。基本的に、雑誌はライフスタイルの多様性に合わせてそこにマーケットを求めて創刊され、そのマーケットが当たるとそのカテゴリーが大きくなるという質のメディア。「仕事のON/OFF」が大きな軸となる男性誌と違い、女性誌は多様なライフスタイル、それだけではなくそこに嗜好性も掛け合わされた無数の雑誌が存在する。でもマーケットとして今までは「キャリア女性」のカテゴリーは成熟してなかった訳です。それはやはり絶対数としてマーケットを形成するまでにいたらなかったからだけれども、でもそれは時代の流れとともに「実は潜在的に数がいるのではないか?」というクエスチョンがあって検証という流れになる。実は「日経WOMAN」というのは唯一の女性のキャリアに関わってくると認識されている雑誌なのだけど、最近の編集の方向性として「働き方にも多様性を」ということでいい意味で「働く女性全般」のための雑誌になりつつある。つまりもう少し狭い「キャリア女性」に向けてのビークルではなくなってきているのです。

そうすると結局読者プロフィールを比べながらそのカテゴリーを想定しなくてはならなくなるわけで、指標としては「本人自身の年収」と「就業形態」を見ながら類推するしかなくなるわけですね。「働くリッチな女性の30-40代」をターゲットとして想定しているはずの「Oggi」「Domani」そして「Precious」はまああるとして、意外にも「日経プライブ」「REAL SIMPLE」あたりの雑誌もエントリーしてくる。さらには「週刊東洋経済」とか「日経ビジネス」なんかも入ってくる。まだまだ「女性のキャリア」のマーケットを100%捕まえる雑誌というのは存在しない。

男性向けなら一発で決まってくるのに、女性はやはりライフスタイルが分化して、その分化の枝葉に仕事というのは一部としては入ってくるけど全てにはなり得ていないということをあらためて思ったのでした。ちなみに「日経PRIV」という雑誌は、「日経ビジネス」を定期購読している世帯へ年4回同梱して送られる女性向けのクオリティライフスタイルマガジン。そのうちで働いている人が60%、中間管理職以上、及び医師・弁護士などの専門職で20%弱、世帯年収が1500万以上30%みたいなプロフィールです。部数20万部だからそうすると・・・ぶるぶる。


llcafell at 05.18

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