たてつづけに最近同僚2人(♂/40代)から「あのさ〜マークXのCM、あれ、いいよな〜」というのを聞いてあまり気にも留めてなかったCMをまじまじと眺めてみた。コピーは「私の真ん中に、オレが還ってくる。マークX」。上司佐藤浩市と、美人部下のニュアンスばりばりのやりとりが展開される3パターン。
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40代のサラリーマン(♂)ってのはこういう設定にホントに普遍的に弱いですねえ。確か某洋酒メーカーの「恋は遠い日の花火ではない」もこういう感じの設定だったような。もう犬や赤ちゃんを出すと思わずにっこりしてしまうみたいな、パブロフの犬的な生理的な部分で訴えるシチュエーションなんでしょうね。中間管理職としても年齢的なものにしてもすべてをさらけ出せないポジションで、完全な恋愛に進展しないけれども美人部下(ここがミソ(笑))から、尊敬と好意を寄せられているニュアンスを感じつつ自分も好意を・・・。でもそこからお互いに踏み込むことをしない。「抑制された感情」に淡い官能の香り。うーん男の人はロマンチストですね。
対して女性はというと・・・あ、佐藤浩市はあちこちで書かれているけど若い頃のぎらぎらとした脂が抜けてきて、絶妙の「いい男」になりましたよね〜。それでこのCMがいいという女性達は「佐藤浩市みたいな上司」が上司であることそれ自体がいいという反応、それは一女性として分かるなあ。決して男の人みたいに「シチュエーション」に酔うって訳ではない。それより3パターンのうちのひとつで、上司佐藤が頭を下げている時に、「おい、美人部下、そこであなたはせめて済まなそうにうなだれるとかそういうことをしなくていいの?」なんて思っちゃう。そのあたりが女性の強いところでもあり、現実的なところだと思います。ハイ。