■■■ 2007-03-07 ‖Wed‖ ■■■
４０代男性誌からのシフト
出版不況といわれる中、３つの女性ファッション雑誌が７日、一斉に創刊される。３誌の同日創刊は２４年ぶりという。そのうち２誌が狙うのは４０代の女性。高度成長とともに成長し、２０代でバブル景気を経験した彼女たち。景気好転が実感できない今、“バブル待望論”まで出ているが、４０代女性は市場の救世主となるか。
新たに登場する雑誌は、４０代女性に向けた「ｍａｒｉｓｏｌ（マリソル）」（集英社）と「ＧＲＡＣＥ（グレース）」（世界文化社）、そして「ＣａｎＣａｍ（キャンキャン）」のお姉さん雑誌「Ａｎｅｃａｎ」
「ＬＥＯＮ」を筆頭とする４０代バブル世代オヤジ雑誌がかなり淘汰されてきた。扶桑社「Ｓｔｒａｉｇｈｔ」休刊。なかなか２匹目のドジョウは難しい中、今度は４０代女性のカテゴリーが照準になってきたようです。
もともと、子育ても一段落、さて・・・といったタイミングで「ＶＥＲＹ」のライフスタイル＋自分の趣味を生かした仕事で自分磨き、という「ＳＴＯＲＹ」（いずれも光文社）、そしてどちらかといえばオンタイムで働く女性をターゲットに据え、「Ｄｏｍａｎｉ」の延長上ながらファッションに重点を置いた「Ｐｒｅｃｉｏｕｓ」の２誌がこのカテゴリーには存在する。ここにどんどん出版される訳です。私見では集英社の「Ｍａｒｉｓｏｌ」は真っ向から小学館の「Ｐｒｅｃｉｏｕｓ」に戦いを挑んでますね。「ＧＲＡＣＥ」は世界文化社なのでやはり「Ｍｉｓｓ」と「家庭画報」のブリッジ的な位置づけでアイコンとして「優雅な女性」を置いています。
番外編としてはもう少しビジネス情報にシフトした日経ホーム出版社の「日経ＥＷ」もまもなく創刊、そしてゴージャスキワモノ系の主婦と生活社「ＮＩＫＩＴＡ」があるのだけど、結局パイのカニバリになりそうな・・・。４０代女性はバブル世代で消費することにそれほど抵抗がないという位置づけで狙われてるようですね。ほぼここにこれから突入する層として「それほど経済力ある？」とか「40代実像とはかなり違うのでは？」なんか思うのですが、結局40代の中の僅かな人数のターゲットがバンバン高額商品を買ってくれればそれで雑誌の存在意義がある訳なのです。それで成り立つ、というところに私としては「格差社会」をひしひしと感じるよなあ。ちなみに集英社はその上も既に意識していて50代女性のためのファッション誌「ｅｃｌａｔ」のパイロット版が4月に出る予定。媒体資料のターゲット読者例で「Ａさん：47歳：目黒の一軒家在住：年収2000万」「Ｂさん：50歳：広尾のマンション在住：年収3000万」とか・・・まあ、存在するんだろうけどじゃあその人たちがこういう高級雑誌のモダンで高価なインテリアのリビングに住み、美術館やギャラリーに行って作品を買い付ける、みたいな嗜好になるのか、どうなのか・・・少し疑問ではありますが。
追記：「Ｍａｒｉｓｏｌ」内容チェックしました。これは「Ｐｒｅｃｉｏｕｓ」と真っ向勝負じゃないですね・・・。より幅広く「ちょっと頑張れば手が届くかな」という商品も多数あったりする。広告はご祝儀出稿ということもありメゾン系がほとんどだけどね・・・。どちらかといえば「40代女性のＭＯＲＥ」を目指しているのかもしれないです。
■ llcafell at 03.07 ■
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狙われてる40代ですこんにちは。
自分の興味ないものに出すお金は一銭もないけど、理由が見つかれば使う、って感じですね。でもワタシは残念なことに経済力がないです。2年ほど前、夜間のメイクアップスクールに通っていたんですが、少し上の世代のパワーに圧倒されました。確かに経済力のある人もいましたよー。
かといってこの先「いきいき」「ふくふく」に一気に行くのも何か違う気がして(笑)
■■■ よと at 03.07*04:38 PM ■■■
40代マーケット予備軍です、こんにちは(^^;
残念ながらワタクシも低所得者層なので、どの雑誌も縁がなさそうですねー。
まぁでも、縁がないといいつつ、『VERY』を怖いもの見たさ？で購読していたような時期もあるので、それだけ数が揃えばどれか読むようになることもあるのでしょうかね。
また各誌読んでみたいと思います〜。
『Anecan』は、立ち読みしようと思いましたが、手にとって読んでると手がプルプル震えてきて、5分ももちませんでした・・・orz
でも、お洋服がすごくかわいいものばかりだったので、年甲斐もなく思わず買おうかと思っちゃいましたよ（笑）
■■■ もりもり at 03.08*09:59 AM ■■■
>よとさん
この40歳女性カテにぶつけるのに「しなやかに生き方指南」という感じの雑誌が
、一時たくさん創刊されたのですが撤退しました。「ＭｙＦｏｒｔｉｅｓ」とか「メイプル」とかね。
そういう等身大40代女性に向けての雑誌は売れない。というか
価値観的に20代、30代と物欲雑誌の洗礼を受けてきた人たちには
アピールできないってことですよね・・・。
じゃあその内容は乖離しているとして、それでもそういう雑誌文化で育った
人たちに雑誌を買ってもらい、実際の広告は限られた富裕層にアピールする
方向はどうだ？みたいな感じだと思います。
部数がそれ程売れなくても広告して1本300万の時計が売れれば、
広告収入はある訳ですよね〜。
だから私の具体的イメージとしては、関西で言えば芦屋の裕福なマダムが
テイストによって「Ｍａｒｉｓｏｌ」を買ったり、「Ｐｒｅｃｉｏｕｓ」を買ったり、「ＮＩＫＩＴＡ」を
買って広告に載っている商品を買うという感じ。あと、都市部の働いている
女性たちが手にとってチェックしてみるという感じかなあ・・・。
実際富裕層に向けての雑誌は広告出稿はかなり好調で、
その雑誌に付帯したＳＮＳなんかも立ち上がっているみたいだし・・・
まさに「格差社会」ですね。
「いきいき」「ふくふく」は実は独自のモデルでかなり成功している雑誌に入りますよ〜。
＞もりもりさん
世の中の流れを考えたら、年齢を経たから贅沢ができるっていう世の中でもあるまいし・・・
と個人的には思うのですが（笑）
「Ｍａｒｉｓｏｌ」は川原亜也子が顔、「Ｐｒｅｃｉｕｏｓ」は小雪、なかなか壮絶なバトルっぽい
感じもしますよね〜。でも集英社の凄いところは「川原亜也子」テイストで統一していない
ところ。斉藤薫がコラムも書けば、おまけにアンクレットなんかついているし、君島十和子が
アンチエイジングについて語っているし・・・。40代情報てんこもりデパートという感じですね。
「Ａｎｅｃａｎ」、近くの書店では発売日完売という話を聞きました。すごい・・・
■■■ llcafell at 03.08*12:01 PM ■■■
読みたい雑誌、買ってもいいと思う雑誌がない40代です（苦笑）
どんどん雑誌が出ては消え…と書店の棚に並んだ名前と表紙の印象の変化は
何となく感じていましたが、かつては馬鹿にしていたAERAやプレジデントの新聞
広告を見て思わず書店で手にとるのはこの手のどちらかというと男性向け？
雑誌。私の周囲ではもはや女性誌を定期購読しているのは比較的財力面で
余裕のある専業主婦または何かの教室を運営するような主婦友達ぐらいですねぇ。
日経EWは打ち出しているターゲットと実際に読むであろう予想読者層の代が
違うと思うし、何故、坂谷由夏が表紙なんだろう？と素朴な疑問を抱いています。
いずれにせよ、走っている同世代の女性は美容院でしか読まないんじゃないかな…
あ、だから次々と淘汰されて廃刊になるんでしょうか？
■■■ のりこ at 03.09*12:44 AM ■■■
＞のりこさん
確かにこの年代において雑誌を買うことって、あまり重要じゃないのかも。
雑誌の提案するスタイルをそのまま受け入れるには、感覚が鍛えられ過ぎてます（笑）
この年代の雑誌ってエッジを立てたとしても、結局多様性には結びつかないというか。
結局集英社も小学館も、日経ＥＷも「働く女性は美しい」というコンセプトが一緒で
思いっきり喰い合いしそうなんですよね〜。
基本雑誌はスクラップ＆ビルドで、生き残ったものが長く出版され続けます。
なのでやはりその雑誌なりの打ち出し方のエッジを立てて、それを支持する
ターゲットがある程度の数にならなければ生き残り続けるのはなかなか難しいです。
ちなみにキャリア女性は「ＡＥＲＡ」より「日経ビジネス」を読んでいるらしいです。
ある意味この雑誌も男性雑誌ではなく「ビジネスに関わる人」がターゲットなのだから
あたりまえなのですが。でもやっぱりまだちょっと「違和感」ありますね。
■■■ llcafell at 03.09*05:01 PM ■■■