じめじめと梅雨らしい感じの天気の今日、WEBレップ営業女子(29歳)とランチ。彼女は今週いっぱいで退職するのでその送別会ということで。於老舗洋食屋「インペリアル」
私がWEB関連の広告仕事に手を染め始めた頃にお世話になった彼女、今回体調を崩してやめるという。ゆっくり聞けばちょうど1年前ぐらいに同じぐらいのスキルを持つ営業が彼女のチームで2人転職したところへ、同等のスキルを持つ人が異動してくるでもなく、彼女がその3人分の仕事を回していた。その時は夜3時まで働き翌朝9時出社。土日は昼間は疲れで起きられず夜にコンビニに通い、すべての買い物はネットで・・・という極限状態。とうとう、というか当然というか体調を崩して現在は不眠症に悩まされているということ。
WEB業界は殆どベンチャー的で会社の組織体として成熟していないから、こういう無理な働き方も若さから当然と思われてしまう所もあると思う。またその彼女が優秀で、投げ出さない上に表層に出ないタイプというのも裏目に出たのかもしれない。でも・・・やっぱりこの業界での女性の働き方は難しい。業界的に転職組が多く若い人が多いのだけど、当然産休、育休を取ることはかなりの心理的難関になっているらしく、年齢を経て働いていくということが見えない業界でもある。
過渡期でまた年数とともに会社としての形態も成熟していくとは思うのだけど・・・その前に彼女のような理由で体調を崩してやめて行く女性が後を絶たないってのはやっぱり問題だよなあ。「llcafellさんの今の状態って女の理想ですよ〜」と言われたんだけど、彼女の壮絶な仕事体験から比べるとやっぱり企業に寄りかかっている甘さがある。恵まれていると思わなければ。
彼女のキャラクターが昔から好きだった。見かけはちょっと独特の雰囲気のある美人系なのだけどかなりマニアックな趣味人。愛するものは本と映画とガンダムらしい。彼女がガンダムのフィギュアを組み立て、自分の配色で自分の納得するポーズで作り上げる喜びを嬉しげに語るのも、そのギャップが魅力。配線や機械系組み立ても大好きという彼女は、理系ながらアーティスティックな1級建築士の父親の影響を色濃く受けているらしい。「見かけの敷居は低いんだけど、私も妹も父親大好きなんですよ〜」という台詞に、彼女の家族のつながりを垣間見た気がする。彼女自身のナレッジは、WEBのCGMコンテンツ制作と広告枠のプランニングを俯瞰でコーディネートできるというかなりオールマイティに必要とされる能力なので、多分復職してもすぐ新しい会社にいけるはず。今度はやはり東京に行きたいと言っていた。頑張れよ〜でもその前に、同じ女として「ゆっくりしてね・・・」