内示が出た席で、局長も入れて元上長との話し合い。平たく言えばセクハラパワハラがらみの話で直接対決・・・というなんとも居心地の悪い席だったのだけど私から所望したこともあり。このまま流れで異動するだけでは仕事はあまり変わらずとも、会社のポジションとしての私の不利が目に見えているので逃げずにやってみた。でも、どうも自分でも思うのだけど詰めが甘い、というか鬼になりきれない。当然なりきれなかったことによって自分へまた不都合が降りかかってくる可能性もあるんだけど、それは自分の優しさ、というか甘さがまいた種。仕方ない。まあ私の言葉の持つ意味が、彼にとってはトドメにはならないけれど釘を刺すぐらいにはなった、と思う。
本を今少しずつ整理しているなかで、今読み返している「無銭優雅」の中に出てきた言葉、「世の中には身に起こったことを良い他人事にできる人と、そうでない位他人事にしてしまう二種類の人がいる」を思い出す。そう、どんなことでもユーモアを含ませてやり過ごしたいところです。
この「無銭優雅」庶民っぽい40前半の男と女の恋物語なのだけど、楽しげに普通の生活をふたりで軽妙なやりとりをしながら過ごしていく模様が書かれている。自分もこのステージにいるけど、こんな年齢になっても大人になりきれないところはあることが実感できるからこの物語を呼んでいて楽しい。それもこの年代でいろいろなものを背負っていて、それだからこそ軽妙さが魅力的だという二重底のような楽しみを味あわせてくれる小説。脇に出てくる人たちも良い。山田詠美、あまり数を読んだことはないけれど、時々出てくる言葉の使い方の妙と挿入されている昔の小説のフレーズが効いている。特に最後のフレーズは良かったなあ。
と恋愛小説で楽しんだ後は、明日はぐりのおいも堀り遠足、あさってはぐらの運動会とお弁当2連続。そろそろ寝なきゃ〜