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  2009-03-05 ‖Thu‖   

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  猫を抱いて象と泳ぐ

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小川洋子の「猫を抱いて象と泳ぐ」読了。小川洋子の「最高傑作」という世の中の評判のとおり、素晴らしい本でした。私個人は「博士の愛した数式」よりこちらのほうが好き。

チェスをモチーフにした凄く精密でストイックな世界を描いているのだけど、静謐で暖かい。小さな世界の中での想像力の豊かさが余すことなく文章で表現しつくされている。小川洋子は最近は「ブラフマンの埋葬」を読んだけれど、こちらは今ひとつ記憶に残らなかった。「数式」の話といい考えつくされた規則は詩的に美しいというモチーフは今回は「棋蹟」。チェスの指し方でその人の人生が分かるという何とも奥深い物語。からくり機械の中に入って一生涯チェスをやり続けた主人公もさることながら、登場人物にそれぞれ愚かにも見える寓話的なエピソードがあって、それが愛おしさを感じさせ、切ないです。

少しまとまらないのでまた追記します。花粉症で脳8割ぐらい働いてないので・・・


llcafell at 03.05

Comments

先の、卒園準備のエントリにコメントしそびれてしまったので(^^)こちらで、、、
体調は、いかがですか?

小川洋子さんは、芥川賞の作品と、”博士”くらいしか読んだことないのですけど、、、
”静謐で暖かい”と聞いて読んでみたくなりました〜

で、いよいよ卒園ですよね〜
うちは、来週に卒園式があるので(もちろん、月末ぎりぎりまで保育園には通うのですけど)、なんだかせわしないです。息子は息子で学童保育をおえるので、3月/4月でがらりと生活パターンが変わるし・・・どうなるやら・・・

さて、いろいろイベントやるにしても、やはりクラスの親のカラーでノリが違いますよね。
私も今の下の子のクラスはいまいちノリがつかめない(世代が違うから?とかあるのかな?)。
と、いいつつ、かなり出て仕切ってます(=なんてったって最年長ママなのでこわいもんなしよ・・・)。

あと一息・・・



ゆりあん at 03.06*12:37 PM

ゆりあんさん

私も体力が戻りきらないところへ花粉症直撃きました〜
へろへろなんですが、確かに卒園、入学だといろいろやることもあり
どうも落ち着かないですよね。住んでいるところの「お世話役」が
あたったこともあり、3月中は学童の説明会やらその引継ぎやら
子供たちのピアノ発表会の補習やらで、会社半休かなり入ってます(^^)

ゆりあんさんちはトラちゃんの環境も変わるんですよね。
環境の変わる子供に気遣い親もストレス感じますよねえ。

保育園は一人、産休に入るお母さんで仕切るの上手な人が立ってくれたので
スムーズに動いてます。やっぱり、仕切るのうまいのは仕事でそういう関係が
手馴れているひとかなあ。

最後に小川洋子、この本はとても私には良かったです。追記にも書こうとおもってたの
だけど表現が非常に美しい日本語だなあと。是非一読を〜!


llcafell at 03.08*05:39 PM
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