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  2009-05-18 ‖Mon‖   

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  家篭り怒涛のDVDリスト

連絡網で「子どもたちは自宅待機、どうしてもの外出はマスクで」とのことでいつもは賑やかなマンション界隈も子どもの姿が見えないです。しかし、一人遊びが基本できないぐりぐらと家篭りってツラーい!「お母さん仕事してるから30分話しかけたらあかんっ!」とか5分ごとに絡んでくるぐりぐらに威嚇してみたり・・・。とりあえず先生たちがまた家を回って1週間のけっこうなボリュームの宿題を出してくれたので、それで今現在一瞬静かになってます〜。さっき耐えかねてTSUTAYAに行ったらマスクの人の行列が。何だか異様な感じだなあ。

さて、この1週間で見たDVDの感想なぞ。

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■「マイ・ブルーベリー・ナイツ
カーウェイの最新作。「天使の涙」からのカメラワーク健在でアジアから舞台はアメリカになったけど濃密に流れるような映像。印象的なネオンなんかは「らしさ」が出ていた。息苦しいような魅力ある官能的な雰囲気はアジアで撮るほうが感じるけど、アメリカのロードムービー的な乾いた雰囲気にもそのカメラワークはマッチすると感じた。主人公の女の子に旅の途中にからむ女性二人が女性としてタイプは違うけど魅力的。ひとりはレイチェル・ワイズ@ナイロビの蜂、もうひとりは途中まで気づかなかったけどナタリー・ポートマン。「レオン」のあの少女も綺麗な女性になりましたね。
■「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生
この人はどうしてこの人が撮ったと分かる写真を撮れるのかと思い続けてきた。ひとめで彼女が撮った写真だと分かる写真。最近はルイ・ヴィトンのゴルバチョフやアガシとグラフの写真なんかそう。写真集も持っているけど彼女の生き方をこのフィルムで見て、非常に興味深かった。ファッション写真から出発したのではなく、SFのインテリからローリングストーンズの写真を撮り続け、被写体の内面にコミットする数少ない写真家。名声に溺れることなく新しい境地を切り開こうとする姿勢、50を過ぎて家族を持ちたくなったと母になるそのバイタリティ。それだけのバイタリティがありながら、外見も精神的にもごてごてしていない潔さを感じました。写真もいいけど映画もお勧め。
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■「その名にちなんで (特別編)
ジュンパ・ラヒリの原作を読んでいて、その世界観がどんな風に表されているか楽しみに鑑賞。個人的には短編のほうが好きだけど。インドからアメリカに渡ったベンガルの家族3世代の物語。中国の「ジョイラッククラブ」なんかもそうだけど、やはり家族や血のありがたさや暖かさってのはどこでも普遍なり。
■「いのちの食べかた
台詞一切なし。音楽もなく静かななかに日頃食べている野菜や果物、卵、魚、牛豚鶏がどのように作られているかというのを延々とつなぐドキュメンタリー。絵はすばらしく、どれもこれも一種の静物画のような雰囲気を醸している。すべては大量の食料として供給するための究極の清潔さと無駄がない環境が人工的に作られ、その中で生物ではないもののように扱われ出荷されていく。一瞬のうちに豚は死体となって吊り下げられ解体され、鶏なんてチューブの端から送り込まれその次には首を切られてコンベアに吊り下げられ、また一瞬で毛をむしられる。牛は電気ショックで一瞬で殺されてこれまた吊るされてベルトコンベアーで次々解体されていく。でもグロテスクには見えず、ただただこのようにして食べる食肉が出来ていくという真実を受け入れる気持ちになります。ぐりぐらと見ていたけどやはり屠殺のシステマティックさの印象が強烈だったようです。一緒に見るにはちょっと早すぎたかな?

llcafell at 05.18

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