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  2009-09-28 ‖Mon‖   

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  リアル体感読書、他

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プレゼンは11社競合で1発め。昨日結局夜3時まで用意していたスタッフは、出陣の高揚感からか顔色に疲れもなくみんなダークスーツでびしっとしてこういう時は格好良く見える。今日は「頑張ってください〜!」と送り出す係です。

昨日はぐりぐらが芋掘りから夕方に帰ってくるまで、昼からワイン飲んでDVD「人のセックスを笑うな」鑑賞。どうしても松山ケンイチ扮する美大生じゃなくて、彼と恋愛に落ちる既婚女性の永作博美の気持ちの方に寄りつつ見てしまいました。この映画で絶賛されていた永作博美の「小悪魔」魅力、なるほどだなあ〜。だって見かけは華奢で少女のような猫のような女性なんだけど、しゃべる言葉は大人の女。でも松山ケンイチと一緒のときはその年代の目線まで降りられる・・・ってそりゃ、大学生の男の子の経験値では太刀打ちできませんって(笑)。

永作博美は既婚者なんだけど、そのダンナさんがおおらかで永作を無条件に愛してます〜可愛がってます〜という場面が出てきて、そんなダンナと大学生の彼の間を行きつ戻りつしながらあっけらかんと楽しむ余裕というか、これは大学生の年齢では理解できないよなあと。蒼井優が松山ケンイチに片思いする友人として出てくるんだけど、その逡巡が丁寧に丁寧に描かれていて良かったです。少し切なくなったかな。全体的にはのんびりのんびりした空気が流れていて、終わり方も終わったのかどうなのか良く分からないような映画だったけどそれも「世界観」のうちですね。山崎ナオコーラの原作は少し立ち読みしたことがあったけど、しっかり読んでみようと思いました。

見終わった後は森見登美彦新釈「走れメロス」を読む。もうこの本大好きです〜。すべて古典の名作からとった短編のプロットを森見流解釈で京都の学生生活に重ねて書いたものなんだけど・・・いや〜笑った笑った「走れメロス」。頭と理屈は素晴らしいけれど、女性には初心な京大生の抱腹絶倒な駆け引きは、時間が有り余るようにあった今思えばとても贅沢な時間を思い出させてくれます。前読んだ「阪急電車」も舞台を良く知っている場所だけど、今回も主人公の逃げ道「四条駅に降りて、地下道を走って京阪烏丸駅から乗車して追っ手を巻く」ところなんか、私がクライアントに行く道だよ〜〜〜。妙に細部が分かる分だけ楽しい。東京を舞台にした小説って沢山あるから、東京の人はけっこうこういう楽しみを感じることも多いんだろうなあ。しかし、京都の学生生活が憧れだった私にとっては森見登美彦の世界は読んでいて楽しい。ぐりぐら、京大生になってくれないかしらん・・・(無謀)。

他の短編「山月記」も大文字の山に潜む京大生の話とか、ちょうどうちの会社にこの大文字の点火に携わる同僚なんかもいてリアル話を聞いているだけに面白い。でも一番のお気に入りは「桜の花の満開の下」。彼流笑いを散りばめながら京都を舞台になんともしっとり、切ない雰囲気を漂わせた佳作です。

と一人・ぼんやり・インナー・充実の日曜の昼下がり。チャージ完了。


llcafell at 09.28

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