ジャン=ミシェル・オトニエル展
毎回東京出張は日帰りで余裕なく疲れるというのもあり、セミナーの終了が遅いということもあって次の日お休みにした。1日東京でゆっくりしようと決めていた。ホテルにたどり着いたのは12時半というまさに「寝るだけ」に帰ってきたみたいな感じだけれど、朝起きて家に電話入れるとあとは自分のことだけしてればいい時間。ゆったりだけどもう体にバタバタが染み付いているのか「暇だな〜」な感じが抜けず、モーニングをゆっくり食べたら早々にチェックアウト、目当ての「原美術館」へ。
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この日東京は雪景色。原美術館は品川からけっこう歩くのだけどタクシーに乗ろうと思ったら長蛇の列であきらめる。雪がしんしん降る寒い中を歩くのも悪くはない。たどり着くと開館5分前。待っている人は7,8人程度。私は実に6年ぶりの再訪。
前訪れた時から、昔の邸宅を改造した空間が好きだった美術館。雪が積もって室内に反射して明るく静かでそして人がいない。展示の数もゆっくり見るにはちょうどいい量で美しいムラノガラスの作品を堪能した。表現すると建物と光と空間と作品を一緒に愛でる快感みたいな感じかな。彼は今でこそこういう作風だけど、他の小品や小さな絵画を眺めていると心にいろいろな傷やトラウマがあったことを感じさせる。それが昇華しきってあの美しいガラスの作品になるのだろうなと。
奥の部屋にしつらえられている子供用のワークショップの部屋に足を踏み入れると、ARで作品をどの角度からも見られる仕掛けがあった。こういうARの使い方、非常に良いと思う。子供に作品の良さを分かってもらう架け橋としての技術になる。そのあと併設のレストランで中庭に真っ白に積もった雪を見つつまたもや一人ランチ。楽しめた。来て良かった。相変わらず常設展もまるで「秘密の部屋探し」みたいで楽しいし、今回は奈良美智のワークルームをひょいと見つけたのがかなり嬉しかったかも。
そのあと新幹線に乗って家に戻る。塾に出る息子とタッチの差で会えておみやげのごまたまごを渡せた。息子は今でも寂しがりなので家を彼が出るまでには戻ると約束していたから、約束を守れてほっとする。また非日常から日常へ明日から戻ります。
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